プロパガンダ 8/11

http://www.fujimaki-japan.com/takeshi/4416 今後の為替の動きは、ひとえに米国長期債金利がどうなるか、だ。9月からのFRBのバランスシートの縮小(=FRB米長期国債購入の縮小)を考えると、これ以上の米国長期金利低下は考えにくい。 中央銀行が債権…

プロパガンダ 8/8

http://www.fujimaki-japan.com/takeshi/4351 「アラン・グリーンスパン元米連邦準備制度理事会(FRB)議長は、株式市場の行き過ぎを探し回る株式弱気派に対し、債券相場について心配した方がよいと警告した。実際にバブルが発生しているのは債券市場であ…

プロパガンダ 8/1

http://www.fujimaki-japan.com/takeshi/4274 「長期金利を引き下げるため」に拡大してきたバランスシートを縮小に転じるのである。「長期金利を引き下げるため」から「長期金利を引き上げ」に変更するということである。少なくとも「もう引き下げない」とい…

プロパガンダ 7/24

http://www.fujimaki-japan.com/takeshi/4256 私にも時々寄稿依頼が来る、世界的に権威のある経済誌「インターナショナルエコノミー」の夏号の特集は「Has the world been fitted with a debt straightjacket?(藤巻勝手訳:世界は借金からの拘束に対処できる…

プロパガンダ 7/18

http://www.fujimaki-japan.com/takeshi/4171 マスコミの言う米金利上げとは「短期金利」の誘導である。バランスシートの縮小とは、「長期金利」を上昇させることである、という点だ。BS縮小とはFRBが満期になる米国債(量的緩和で長期債を大量買いして…

プロパガンダ 7/9

http://www.fujimaki-japan.com/%e6%9c%aa%e5%88%86%e9%a1%9e/4164 米紙ウォールストリートジャーナルの7月6日の「FRB内に広がる資産バブルへの警戒感」という記事は極めて重要だ。 「5日公表された6月13・14日開催分の連邦公開市場委員会(FOMC)議事録によ…

プロパガンダ 7/4

http://www.fujimaki-japan.com/takeshi/4155 Xデー後の数年間の国民の命を守るために 、日銀もドルを買い貯めておく(=どうしても「異次元の量的緩和」を継続したいのなら日本国債ではなく米国債の購入をする)など備えをするべき時期だ。紙屑のようにばら撒…

プロパガンダ 6/22

http://www.fujimaki-japan.com/takeshi/4109 ここで、17年当初に当座預金への付利金利を1%上げたと仮定しよう。支払利息は単純計算で年3・33兆円に増える。受取利息が増えないとしたら、年約2.1兆円の損失計上だ。 (中略) (当座預金への付利金利を)2%に引…

プロパガンダ 6/12

http://www.fujimaki-japan.com/takeshi/4040 米10年債金利は2.17%まで低下していた。しかし経済状況を考えるとここまでの金利低下は異常だと思っている。 米国株が史上最高値を付けているからだ。不動産市況も順調だ。日本のバブル期と同じように資産価格の…

プロパガンダ 5/29

http://www.fujimaki-japan.com/takeshi/4013 利上げしても米長期金利はあまり上昇していない」と言う記者の指摘に対し「だからこそ資産買い入れを終えるべきだ。短期金利が上昇する一方、FRBによる国債などの買い入れで長期金利の上昇力は鈍いままだ」と…

プロパガンダ 5/18

http://www.fujimaki-japan.com/takeshi/3924 米国経済は強い。FRBは今年あと2回、来年3回、再来年3回の利上げを自ら予想している。そうするとFFレートは2.75%〜3.0%になる。そのとき、米国10年債利回りが2.3%くらいで低迷しているわけがない。4%く…

プロパガンダ 5/9

http://www.fujimaki-japan.com/takeshi/3880 マーケットは6月、9月と後2回利上げ。そして12月にはバランスシート(BS)の縮小開始を予想しているようだ。またFOMCは来年、再来年も3回ずつの利上げを自身で予想している。 この利上げスピードは早まる可…

プロパガンダ 4/28

http://www.fujimaki-japan.com/takeshi/3807 米国は現在「全世界所得課税方式」をとっている。海外での利益を配当として米国に還流させると、米国税率との差額を追加的に米国で支払わなければならなくなる。そこで米国企業は海外に利益を留保してしまってい…

プロパガンダ 4/23

http://www.fujimaki-japan.com/takeshi/3803 トランプ大統領はドル高是正が必要と言っているが、それは(ドル安で輸入品価格を高くすることにより)国内雇用を増やすためである。ドル高が国内雇用を減らすことを案じているのだ。国境調整税で輸入品価格が上…

プロパガンダ 4/21

http://www.fujimaki-japan.com/takeshi/3761 昨日(20日)の朝日新聞、19日の時事通信に載っていたが、自民党行政改革推進本部(本部長:河野太郎代議士)が19日、日本銀行や政府に対し、アベノミクスの大規模な金融緩和に伴うリスクを説明するよう求める提…

プロパガンダ 4/17(臨時版)

http://www.fujimaki-japan.com/takeshi/3755 4月14日の日経新聞のp18 マーケット欄、外国人投資家の日本株見通しを読めば如実にわかる。 「円安期待薄、強気なれず、米プリンシパル・グローバル・インベスターズ最高経営責任者ジム・マコーガン氏。 ――日本…

プロパガンダ 4/11

http://www.fujimaki-japan.com/takeshi/3667 4月5日に公表された3月の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨によると、米連邦準備理事会(FRB)は、年内に保有資産の縮小に踏み切るそうだ。 これは非常に大きなニュースだ。利上げとの2重奏となる…

プロパガンダ 4/03

http://www.fujimaki-japan.com/takeshi/3597 3月30日の日経新聞の「大樹小機」のなかに以下の文章がある。 「21世紀の資本」で有名なトマ・ピケティ氏だ。(中略)同氏はこう指摘した。 『欧州から見ると、日本の現状は摩訶(まか)不思議で理解不能であ…

プロパガンダ 3/28

http://www.fujimaki-japan.com/takeshi/3499 FRBのイエレン議長は2月14日、上院銀行委員会の公聴会での証言後の質疑応答で、「今後数カ月間にバランスシートの戦略について協議する」と述べた。FRBのバランスシートは、06年に9千億ドル(約103兆円)未満だ…

プロパガンダ3/20

http://www.fujimaki-japan.com/takeshi/3496 FOMCは利上げを加速しないとはいえ、今後、今年あと2回、来年3回、再来年3回の利上げをFOMC自身が予想している。私はもっと早く過激な利上げを予想するが、FOMC自身が、再来年(2019年)末は2.75%〜3%…

プロパガンダ 3/15

http://www.fujimaki-japan.com/takeshi/3403 日産の例を考えれば、外国企業の日本進出がいかにわが国に重要かがお分かりだろう。トランプ米大統領は「トヨタの工場をメキシコではなく米国に作れ」などと米国への直接投資を増やそうとしている。「反グローバ…

プロパガンダ 3/8

http://www.fujimaki-japan.com/takeshi/3398 イエレン議長が3月利上げの可能性を強く示唆した。さらに今年の利上げ回数について、予想よりも最終的に多くならざるを得ない可能性があると示唆した。これから2〜3ヶ月ごとに米国金利上げの話が繰り返されるだ…

プロパガンダ 2/28

http://www.fujimaki-japan.com/takeshi/3355 「異次元の量的緩和」で増えたお金とは「発行銀行券」ではなく大半が「日銀当座預金」である。発行銀行券の4倍近くだ。 この口座は現在大半に0.1%の利息が払われているが、(異次元の量的緩和を始めた以上伝統的…

藤巻さん 2/22

http://www.fujimaki-japan.com/takeshi/3231 為替が動かないのはドルの長期金利が動かないからだ。不透明感があろうが、トランプ効果が剥げ落ちようが継続しようが、米国長期金利が動けば為替は動く。その長期金利だが現状から下落するか上昇するかと問われ…

プロパがんさ 2/10

http://www.fujimaki-japan.com/takeshi/3192 法人税減税で、ただでさえ一人勝ちの米国経済がさらに強くなるので(日米金利差拡大で)ドル高・円安要因となろう。 リパトリエーション課税とは、海外の留保利益に課税するというもので、これが採用されれば資…

プロパガンダ 2/8

http://www.fujimaki-japan.com/takeshi/3155 トランプ大統領が文句を言おうと、日銀は0%周辺に抑えるよう努力するしかない。年間政府が発行する約150兆円の国債(借換債+新発債)のうち日銀は120兆円買いとっている。8割を超す購入者がいなくなればどの市…

プロパガンダ 2/2

http://www.fujimaki-japan.com/takeshi/3153 私は、「財政破綻回避のために異次元の量的緩和を継続して結果ハイパーインフレになってしまう」と思っていたが、「財政破綻の可能性」も出てきたということだ。円の価値がゼロになり長期金利が暴騰するリスクだ…

プロパガンダ 2/1

http://www.fujimaki-japan.com/takeshi/3151 米国大統領といえども、口先介入だけで通貨は動かせないから(ただし円のように実力に比べて強すぎる通貨の通貨安誘導は出来る)朝日新聞1面の見出しのように「異次元の量的緩和批判」と捉えるのがロジカルだ。…

プロパガンダ 1/30

http://www.fujimaki-japan.com/takeshi/3108 金融市場で30年間大きな勝負を続けたわが経験からすると、ドル円相場に最も大きな影響を与える要因は「日米金利差」と「経常収支の多寡」だと思う。 金利差と経常収支 「受取利息の累計より、満期時の為替損失の…

プロパガンダ 1/23

http://www.fujimaki-japan.com/takeshi/3077 11月8日以降の為替、株のマーケットはトランプへの期待で動いていたのだろうか?それも多少はあるだろうが、基本は米国経済が強く、金利観が変わったことによると思う。米大統領選まで利上げを躊躇したFEDは様々…