プロパガンダ 11/8

http://www.fujimaki-japan.com/takeshi/2442

戦前のドイツの中央銀行だったライヒスバンクは倒産したのです。彼らは第1次世界大戦の際、異次元の量的緩和を行いハイパーインフレをひき起こしてしまいました。1923年1月に250マルクだったパン1個が12月には3990億マルクにまではねあがってしまったのです。まさにハイパーインフレです。「喫茶店のコーヒー一杯が、飲み始めた時のメニューでは値段が6000マルクだったのに、飲み終わった時点では8000マルクに上昇していた」という笑い話(?)さえありました。
それで十分反省したのかと思いきや、ライヒスバンクはナチス政権の圧力に負けて、再度の「異次元の量的緩和」を行い、またまたハイパーインフレを引き起こしてしまったのです。
その結果、ついに倒産。新しい中央銀行であるブンデスバンクが創設されました。ブンデスバンクはそのような歴史をふまえ、世界で最も政府から独立した中央銀行となったのです。

時々刻々価値が下がる銀行券なぞ誰も持ちたがらないから、日常の決済にドルを使うようになり、独自の金融政策を欲しくなった時点で新しい中央銀行を作るのではないかなあ...

本日のブルームバーグによると「グリーンスパンFRB議長が、米国ではインフレの定着とともに期間長めの市場金利は上昇する」と予想したそうだ。
グリーンスパン元議長は「現在進展しつつある初期段階のインフレが定着すれば、かなり早期に、10年債に見られるような異例に低い利回りからの非常に大きな転換が起きる可能性がある」とし、「3−4%、またゆくゆくは5%の領域に上昇すると思う。過去の例がそれを示している」と続けたそうなのだ。
さらに「グリーンスパン氏は「米国ではインフレ加速の極めて早期の段階に入りつつある」と述べ、「それが引き金になり得る」と加えたそうなのだ。

「初期段階のインフレ」とのこと。要注目ですね。