2006-01-01から1年間の記事一覧

今年の終わりに

「手帳にレベルの高い目標・夢を書くと実現する」というリスクテイカー(石川臨太郎)さん http://members.at.infoseek.co.jp/toms2121/index-1.html http://plaza.rakuten.co.jp/lucky7lucky/ を見習いいくつかの目標を手帳の最初のページに赤い字で書きま…

貯蓄率ゼロ経済 by 櫨 浩一

藤巻さんは 「経済の大きな動きをとらえろ」 国内の各部門の収支は 家計 企業 政府 昔 黒字 赤字 トントン 今 黒字縮小 黒字 赤字 将来 トントン トントンか赤字 赤字 とおっしゃる。 この文脈でこの本を読みました。 貯蓄率ゼロ経済―円安・インフレ・高金利…

信用恐慌の謎

信用恐慌の謎―資本主義経済の落とし穴 原題は BUSINESS CYCLES -- The Business Cycle Problem from John Law to Chaos Theory 以前バブル現象の研究として読みましたが、そもそもは景気循環について書かれた本です。ペーパーマネーの発明が信用(マネー)を…

マネーマスターズ列伝 ASIN:4532164028 --- ジュリアン・ロバートソン

「独占的あるいは寡占的」に業界を支配する会社 優良かつ強力で市場で好位置をしめていて成功が続きそうな会社を見つけること 始めに会社の経営者ありき古典的なヘッジファンド 良い会社に賭け、悪い会社に逆に賭ける 卓越した経営者 独占的、寡占的 市場の…

マネーマスターズ列伝 ASIN:4532164028 --- ジョン・ネフ バリュー派コントラリアン

配当収入の重要性 成長を過大評価しがち、成長期間は意外に短い、高配当を続ける株の方が総合利回りが良い投資収益の確実性 最良の投資対象は不人気な銘柄の中にある 一度決めた考えは辛抱強く守り抜く 超割安株以外に手を出さない不人気業種・低PBR・利回り…

日経マネー07年2月号の藤巻さん

連載?が始まるのでしょうか。第1回はインタビュー記事です。 しかし、記者の月並みな質問でぜんぜん面白くありません....。藤巻さんが本で説明をすっ飛ばしている部分を引き出すよう記者のかたはがんばって欲しい。何といっても「日経」マネーですから。応援…

エルピーダ & 台湾PSC #2

私は製造業に従事している関係で製造業の設備投資には大いに興味があります。 DRAMに命をささげている(?)坂本社長率いるエルピーダと台湾PCS(Powerchip Semiconductor)がどういう目論見でジョイントで総額1.6兆円の設備投資をするのか、暇なときに考えて…

12月19日モーニングサテライトの藤巻さん

今日はモーニングサテライトを見そこねました。そこで、テレビ東京のWebサイトを見ると... 以下は私の要約 日銀は早めに利上げした方が良い。利上げは経済と株の持続性に非常にプラスになると思う。0.25%はゼロと変わらない。 '94年から'95年にかけてFRBは1…

マネーマスターズ列伝 ASIN:4532164028 --- マーク・ライトバウム 新興国投資

企業が生み出すFree Cache Flowの決定、FCFの計算にはいろいろな流儀があるが (A) 純利益 + 減価償却 - 投資 (B) 営業利益 + 減価償却 - 投資 - 運転資金増 後者の方が良い その企業の本質価値を類似企業と比べる 1ドルをもっと増やせるか 事業のどのプロセ…

「円安 vs. 円高」 AGAIN

著者の一人の宿輪さんのコメントがきっかけとなり、3年ぶりに読み返しました。おもしろい!。 おかげで私なりの理解がグッと深まりました。 藤巻さんも宿輪さんもそっくりなことをおっしゃっている 為替は変動すべき、一定と考えてはいけない、一定としては…

マネーマスターズ列伝 ASIN:4532164028 --- ベンジャミン・グレアム

「証券分析」、「賢明なる投資家」企業の実質利益 = 配当金 + 1株あたり純資産の増加 割安株 : 純流動資産よりも安く売買されているもの大幅な値上がり直後の買い、大幅な値下がり直後の売りは絶対にしてはいけない。 株価が純流動資産の2/3以下 清算中 (た…

エルピーダ & 台湾PSC #1 --- 1.6兆円の投資 (訂正あり)

日本のDRAM専業のエルピーダメモリの台湾のDRAMメーカー(正)Powerchip Semiconductor Corp. (誤)ProMOSが共同で4〜5年間に計1.6兆円をDRAM製造工場(in 台湾)に投資するそうです。 毎年3000億円〜4000億円の投資です。つまり、低製造コストの大型量産工場を毎…

アラン・ブラインダー教授 on 週刊東洋経済

今週の週刊東洋経済は 「落ちる中間層 ワーキングプアよりも深刻なホワイトカラーの没落」 といういかにも売れそうな特集で、買い遅れた私はやっと今日入手しました。今春 「ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書)」, 「フラット化する世…

要約 日経経済教室 12月1日 by 菅野雅明さん 他

実効為替レートはこの7年おおむね円安傾向をたどり現在プラザ合意後最安値圏にある。内外金利差拡大のもとで市場に円安期待が定着し、円を売り高金利通貨に投資する円キャリー取引(円キャリートレード)の増加で円安の自己増殖(円キャリーバブル)が始まってい…

マネーマスターズ列伝 ASIN:4532164028 --- フィリップ・フィッシャー ハイテク株を超長期投資

一流の経営陣と高度な技術水準 並外れて優秀な企業を買い、成長し内容が充実していく間、何年も持ち続ける。 実体価値の成長に目を凝らす株価は投資家がまだ全く知らない好材料を既に織り込みはじめている可能性がある。競争に勝てる会社 ダイナミックで管理…

モダンポートフォリオ理論誕生の歴史

モダンポートフォリオ理論誕生の歴史を描いた 「 証券投資の思想革命―ウォール街を変えたノーベル賞経済学者たち 」 を書店で見かけざっと立ち読みました。 いい本です。私は前の版 ASIN:4492710884 を図書館で読みましたが、自分がやっていることの理解を深…

ホワイトカラー・エグゼンプション

「残業代11.6兆円が消失する?!」とも言われる労働法制の大改革が議論されています。 例えば下記を参照。 http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20061130/114693/Undercover素人Economistふうに考えてみましょう。 日本のGDPを約500兆円、そのう…

マネーマスターズ列伝 ASIN:4532164028 --- ジョン・テンプルトン (成長株・グローバル投資)

戦争のニュースでは決して株を売らない 見捨てられた銘柄だけを買う 小型であっても基礎がしっかりしている、特色あり、高収益、低PER 事実を正しく掴めば、まず、間違いない 小型で割安で成長している会社は海外にあることが多かった 最良の割安株は自分以…

円キャリートレード from 日経ビジネスオンラインのFINANTIAL TIMESの欄、菅野雅明さん他

http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20061130/114616/ここの一部を引用します。 福井総裁は先に国会答弁(10日の衆院財務金融委員会)で、当時と同じことが起きる危険性をにおわせた。「先行きの金利観に急激な変化が生じれば、[円キャリートレ…

マネーマスターズ列伝 ASIN:4532164028 --- ウォーレン・バッフェット

ウォーレン・バッフェット 投資家として成功するために 抑制のきいた貪欲さ 辛抱強い 他人の意見に左右されず自分で考える 知識に依り心の平静と自信 せっかちも頑固もダメ 知らないことは知らないと言える率直さ 株に対して柔軟性、銘柄の価値以上では買わ…

マネーマスターズ列伝 ASIN:4532164028 --- T・ロウ・プライス

マネーマスターズ列伝―大投資家たちはこうして生まれた 超一流の投資家の投資スタイルをインタビューした本を、かつて(自分のスタイルがまだふにゃふにゃだったころ)読んだときに残したメモです。個別株投資の戦略の研究は自分の本業での戦略に通じるところ…

「円安 vs. 円高」 その後

10月26日に「円安 vs. 円高」を3年前に読んた時のメモを書いたところなんと 円安vs円高 のもう一人の著者の宿輪さんからコメントをいただきました*1。 http://d.hatena.ne.jp/guerrillaichigo/20061026#c1163813926 宿輪さんの部分も書いて欲しいという著者…

講演内容メモ on いろいろなかたのブログ

藤巻さんのコメントをおっかけ的にwatchしていますが、講演会までフォローできません。しかしBlogとサーチエンジンのおかげで、いろいろなかたのBlog経由で内容を知ることができ、ありがたいことです。http://ameblo.jp/relaxthailand/entry-10019407163.htm…

11月21日モーニングサテライトの藤巻さん

テーマはデフレ脱却宣言 あまり考えたことがない。理由は(CPI)にインフレ・デフレは資産運用等にはあまり関係ないため。バブルのとき狂乱していたのは株とか土地で、CPIは非常に安定していた。消費者物価が安定していても土地・株が急騰し経済が狂乱している…

ロシアの中央銀行

日経11月18日朝刊国際面の「プーチンのロシア」を見て驚きました。 原油・ガスで潤うロシアの今年の経済成長見通しは6.5%。今年の通貨供給量(マネーサプライ、M2)は45%を超える伸びが予想されているが、中央銀行に金利調整機能がないため国内の銀行間の短期…

「バーナンキのFRB」 ASIN:4478290490 4章より

フェデラルファンドレートと米国経済の関係 モーゲージ金利、社債金利、国債金利といった長期金利は経済に影響を与える。しかしFRBは直接長期金利に影響を与えることができない。 FOMCは公開市場操作を通じて、超短期の金利(フェデラルファンドレート)に直接…

「バーナンキのFRB」 ASIN:4478290490 2章より

資産バブルに対して中央銀行がどう振舞うかは将来を考えるに当たり重要と思われます。 「バブル期の金融政策とその反省」(香西秦・伊藤修・有岡律子 『バブルと金融政策』日本経済新聞社収録)に興味深い指摘が載っている。 バブルを引き起こすには、金融緩…

藤巻プロパガンダ

藤巻さんのプロパガンダが新しくなりました。 テーマは、 (1) 米国経済の減速? (2) インフレ懸念で株下落? (3) 米国経済はドル安希望? メディアは売上を大きくするようなニュースを流すように私には見えます。メディアの世界にも競争があり関係者の収入に関…

バーナンキのFRB

あまり気に留めていませんでしたが読んでみたら、中央銀行の役割を知るという点で2章と4章が私にはとてもGoodでした。 バーナンキのFRB 2章より C.ボリオとP.ローの論文は、中央銀行が追い求めてきた安定的な低インフレ率の達成そのものが金融の不均衡を拡大…

タイヤキのしっぽはマーケットにくれてやる!

ずーっと以前(単行本が出た頃、私がまだ右も左もわからなかったころ)に書いたメモです。 タイヤキのしっぽはマーケットにくれてやる! (日経ビジネス人文庫) 全てのマーケットは長期に見ると景気の動向で動く 景気 Good Bad 株 Up Down 通貨 強くなる 弱く…