2008-08-01から1ヶ月間の記事一覧

イギリスの天然記念物の亀の価格

藤巻さんの本に、昔イギリスのトレーダーたちが天然記念物の亀の所有権を(野山で自由に生きているまま)転売していたが、ある買い手が(意地悪にも、あるは本気で?)現物の亀の引渡しを要求し売り手が困った、という話がありました。 最初から亀を受け渡す…

エルピーダの戦略から

エルピーダが2〜3年ごとに超大型半導体工場(Fab.)を作り、DRAMでの先端プロセスのおいしい時代が終わるごとに半導体製造委託の工場(Foundry)に転換するとしたら、何が起きるだろうか? エルピーダの超大型工場の規模はTSMCの超大型工場(Fab.12とかFab.14)と…

ロジカルなエルピーダ坂本社長

日曜日の日経のコラム 「そこが知りたい 中国でのDRAM大型投資 成算は?」 より 今回の投資の概要は 中国蘇洲に蘇州ベンチャー投資集団とともにDRAM生産会社を設立する。 場所は蘇州インダストリアルパーク、工場用地は32万平方メートル。 300mm Wafer 50nm…

これは面白い! 「ゴールド」

金の相場ではなく、ピーター・バーンスタインのこの本です。ゴールド ― 金と人間の文明史作者: ピーター・L・バーンスタイン,鈴木主税出版社/メーカー: 日本経済新聞社発売日: 2001/08/24メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 8回この商品を含むブログ (9件)…

利上げ論

日経夕刊の署名つきコラム十字路にて、中前忠氏が利上げ論を展開しておられた。 預金金利を大幅に引き上げ、利子所得を復活させるとともに、経済に市場メカニズムを再生させ、効率の悪い企業の退出を促し、効率のよい企業が伸びる条件を整えるのである。 と…

Voice 9月号がgooニュース転載

http://news.goo.ne.jp/article/php/world/php-20080818-01.html

プロパガンダが更新された

http://www.fujimaki-japan.com/propa/2008818143023.html 藤巻さんの思惑に反して逆風が続くせいか 偶然、会社に遊びに来ていた元・部下のナカガワ君にその話をして憤っていたら、「その場で注意すればいいのに。前後の見境なく。ほら、マーケットではいつ…

「日本は財政危機」は大ウソ、という主張

雑誌 Voice 9月号にて民主党の河村たかし衆議院議員は 「日本は財政危機」は大ウソである。 と主張している。 その理由は、 本当に財政危機なら総工費1700億円をかけるぜいたくな議員会館や議員宿舎ができるわけがない、地方の役所が次々新築などできるわけ…

上期の経済・経営書

今週の週刊東洋経済に「2008年上期 経済・経営書BEST100」という特集があった。 上期の5位は、なぜグローバリゼーションで豊かになれないのか―企業と家計に、いま必要な金融力作者: 北野一出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 2008/06/27メデ…

工程と原理を知っていれば

工程と原理をわかっていれば物事を正確に理解できると下記を読んで思った。 http://netplus.nikkei.co.jp/nikkei/original/yamane/yamane/yam080806.html http://netplus.nikkei.co.jp/nikkei/original/yamane/yamane/yam080812.html 延焼中に見えたのはガス…

ジンバブエのハイパーインフレ

アフリカのジンバブエではインフレ率は前月比年率で220万%というとんでもないハイパーインフレになっている。 http://bizplus.nikkei.co.jp/colm/harada.cfm?i=20080807c3000c3&p=1 原因は、政府が中央銀行にお金を刷らせて、それを政府が借りて使ったばか…

雑誌 Voice 9月号の藤巻さん

インフレを克服する日本という特集に「円安で株価は上がる - 個人金融資産の力で景気回復へ」という藤巻さんの寄稿があります。 内容は サブプライムローン問題の終結は時間の問題と考える。 しょせん「価格」の値つけ問題*1であり、価格が落ちるところまで…

石油価格上昇は投機筋のせいか?

爆笑問題が司会をするテレビ番組で石油価格上昇は投機のせいだと議論なされていた。 自分が良く知らないことをやっているヤツを悪者に仕立てるのは簡単だが、投機で需給バランスから離れた価格まで引っ張れるものだろうか? 先物はSQで現物と結びつくから実…

日経夕刊8/6 書評 日本的人事管理論 より

書評にこうあった。 本書によれば、まだまだ労働市場の閉鎖性が強い我が国にあっては、成果主義は「高圧釜」のおうな作用を及ぼすという。 その結果、従業員の関心とエネルギーが「顧客や市場、社会のほうに向」かないで、自分自身や部署の利益に向かってし…

「みんなの意見」は案外正しい ... The Widsom of Crowds

新古典派経済学では人々はとても合理的に考えることになっている(そのように過程している)。 確かに人々は合理的だ。 しかし、私自身が100%合理的かといえば、とても怪しい。 ほかのひとだってきっとそうに違いない。 にもかかわらず、市場が効率的で、私…

21世紀型危機の構図

7月28日付けのJPモルガン ウィークリー・データ・ウォッチによれば...世界経済はインフレ率加速と景気減速に直面している。 今回の原油高の基本的背景は新興市場国の旺盛な国内需要。 原油価格の高騰で各国の内需とくに個人消費は大幅に減速しているが、それ…

雑誌 Big Tomorrow 9月号の藤巻さん

インタビュー記事があります。立ち読みの記憶では... 藤巻さんいわく、 「個人のリスク・コントロールは勉強」。 「リスク・コントロール無しでリスクを取るのはギャンブル」。 「為替レートが重要」 「政府がうまくやればマイルドなインフレ、うまくやれな…

高橋氏と与謝野氏

Baatarismさんが高橋氏と与謝野氏の論点をまとめている。 http://d.hatena.ne.jp/Baatarism/20080722/1216698844 両者とも実質GDP成長率を2%と想定する。 成熟した先進国の実質成長率はせいぜい3%と言われるから人口減少の日本では2%というのは妥当なのでし…

サミュエルソンの見解

少し前のNBonlineにポール・サミュエルソンのインタビュー記事が載っていた。 以下はそれの私の理解での要約とたわごと。 日本の急成長の原動力は西洋の模倣であった。 米国で開発された製品を模倣して改良し、高品質で価格の低い製品を生産し販売する。それ…