2008-04-01から1ヶ月間の記事一覧

「1ドル70円で日本は強くなる」 ほんとかなあ?

WEDGEとういう雑誌の5月号にに「1ドル70円で日本は強くなる 円安亡国から決別せよ」という非常に勇ましいタイトルの記事があり、400円出して買った。 記事の論旨は 円安は燃料や穀物の値上がりの傷みを和らげる。 実質実効為替レートで見るとプラザ合意の時…

「おもてなしの経営学」の中島さんのここに賛成!

ぬるま湯沸かしのプロパガンダです。 中島さんは おもてなしの経営学 アップルがソニーを超えた理由 (アスキー新書) の第1部で「価値を生み出す場所が(先進国の市場では)機能や性能の実現からUser Experienceに変化した」ことを指摘し、第2部で「そういう…

なぜUser Experienceが重要になったのだろうか

おもてなしの経営学 アップルがソニーを超えた理由 (アスキー新書) において 「User Experience = おもてなし」と中島さんはUser Experienceの重要性を強調するが、それに関して「『魂』の有無」という解説は有るものの、ロジカルな説明が省略されているよう…

エルピーダメモリ ファウンドリー事業に参入

メモリービジネスでは最先端の微細プロセスを使い低コストなチップで勝負しないと利益が出ないこともあり、エルピーダメモリは先端プロセスの製造能力を増強してきたが、その製造設備が旧式になったらどうするのだろうか?、ロジックのチップは最先端よりも…

雑誌 Voice 5月号 特集 「大論争!どうなる日本経済」の要約

econ-economeさんの要約&解説がgood。 http://d.hatena.ne.jp/econ-econome/20080415/p1 為替について、私も同感。 今回、私のたわごとは省略。

パラダイス鎖国 --- 読み流すのはもったいない #4

勝利の方程式が明確な「果てしなき生産性向上戦略」を追求するのが日本の本流の「高く険しい道」ならば、「試行錯誤的」生き方は新しい産業をつくり日本経済を救うのにつながるのだからこっちだってすごーく価値があるハズ、と海部さんは試行錯誤的に生きる…

パラダイス鎖国 --- 読み流すのはもったいない #3

パラダイス鎖国 忘れられた大国・日本 (アスキー新書 54) パラダイス鎖国状態にあると長期的には問題あっても、今そこそこ幸せだから苦しい思いをしてまで現状を変えないものである。だれかが改革に着手しても変化によって損をする人が大反対で進まない。こ…

パラダイス鎖国 --- 読み流すのはもったいない #2

パラダイス鎖国 忘れられた大国・日本 (アスキー新書 54)海部さんが個人として感じる「パラダイス鎖国」をデータを参照しつつマクロに俯瞰すると、 かつての輸出産業の電機の有名ブランド企業が弱くなり、自動車や精密機械は今でも強いが、新しい新興輸出産…

パラダイス鎖国 --- 読み流すのはもったいない #1

たいへんおいしい"food for thought"だった。パラダイス鎖国 忘れられた大国・日本 (アスキー新書 54)作者: 海部美知出版社/メーカー: アスキー発売日: 2008/03/10メディア: 新書購入: 33人 クリック: 744回この商品を含むブログ (228件) を見る イロイロな…

プロパガンダが4/9に更新されていた

多忙でチェックが遅れた。 http://www.fujimaki-japan.com/propa/200849144221.html 米国のサブプライムローン問題に関して相変わらず日本では「危機説」をあおる人間が多いが、私はアラブや中国と同じように、「機会」と捉えたい。 日本のバブル崩壊を連想…

雑誌 Voice 5月号の藤巻さん 「消費増大には円安しかない」

「円高にすれば景気が良くなる」論の三國陽夫氏と並んで登場。 藤巻さんは たとえば三國陽夫氏は、日本のお金が海外に流出してしまい、資金が還流しなくなったことを問題視している。 だが、いまは固定相場制の時代と異なり、必要ならばお金を刷ることもでき…

「円の足枷」 by 安達誠司

著者の安達さんは125〜130円/ドル程度の円安水準を維持するような金融政策をとることが日本のデフレが完全に終わるための十分条件だという。 だが、過去の円安局面では円が安くなると政府関係者から円安を嫌う発言がでて、まるで円安の天井があるかのように…

4/2 日経朝刊 コラム 十字路 より

JP Morgan証券の菅野さんによれば、 三月上中旬に米国金融市場ではすさまじいデ・レバレッジング(借入金を返済するための投機ポジション手仕舞い)の嵐が吹き荒れた。多くのファンドで、金融商品の値崩れに伴い含み損が拡大、担保不足が表面化したためだ。 と…

刺激的な本 「パラダイス鎖国」

「パラダイス鎖国」は刺激的な本である。 新書の限りあるページ数にいろいろなサブテーマが盛り込まれており、それらが私の従来からの問題意識と反応して、ナルホド!を連発。新しい技術が生まれる、それが社会(経済)に組み込まれる過程で既得権を失う勢力…

フリードマンの市場に関する見解

村上龍氏のメールマガジンJMMにて、慶応大学の土居丈朗准教授が、ミルトン・フリードマンの市場に関する見解を紹介していた。 フリードマンによれば 経済が小国であれば、利害対立もまだ小さく、市場がなくても利害調整できる方策があって、それでしのげるか…