香港株投資解禁は為替政策? (追記8/26)

中国当局は中国本土個人投資家が香港株投資を解禁するようですが、私は為替政策じゃないか?と思いました。

  • 個人が人民元を売り香港ドル(←米ドルに連動)を買えば人民元高圧力を減らせる。人民銀行がドル買い介入を続けるとマネタリーベースが増える副作用があるが、個人の人民元売りはマネタリーベースに中立かつ人民元安。
  • 当局がブラックストーンに投資して損するよりも、大陸内部で余っているお金を香港で上場し資金調達したい中国企業にまわせば両者ともHappyかもしれない(この場合は為替に対し中立)、あるいは香港で上場し外国資本を調達した中国企業を買い戻す(人民元安に作用する)のは中国当局としては嬉しいことかもしれない。

これでH株が上昇するか?... 結構込み入ったゲームと思われ私にはよくわからない...。 人民の資金が人民が割安と思うH株に流入するならばH株は上昇するでしょうが、グローバルなファンダメンタルズ重視の投資家は割高になったところで売り始めるでしょう。 こう考えると上海よりも低い水準で落ち着く(上海サイドは割高が認識され落ちる)というシナリオも考えられるし、グローバル投資家が売り切った後にも人民が買い続ければ香港が上海の水準に引っ張り上げられるかもしれません。 香港にH株の先物やオプションといったデリバティブがあると長期にわたるファンダメンタルズからの異常な乖離は起きないと思いますが...。


踏み上げ太郎さんがおっしゃるように中国当局ルビコン川を渡った、あるいは新しい段階に入ったといえるのかも。
http://www.doblog.com/weblog/myblog/31550/2620188#2620188
http://www.doblog.com/weblog/myblog/31550/2620189#2620189