プロパガンダ10/25

http://www.fujimaki-japan.com/takeshi/2009/10/post-29.html#
藤巻さんの強気なプロパガンダ(ポジショントーク)が載っていた。

大胆予想をするならば、年末までの長期金利急騰(国債価格急落)を予想する。最悪の場合、年末にかけて日本売りのトリプル安(国債安、株安、円安)の可能性もある。その後、株価は大きく戻る可能性があるが(ハイパーインフレの予想により)、国債は暴落(長期金利急騰)を続けるだろう。このシナリオであれば円も大きく下落する。なお、少し時間がかかるかもしれないが、その円安は将来、日本の国力や株価の回復に資することになろう(97年のアジア通貨危機後のアジア経済回復と同じメカニズム)

「市場の反乱」が民主党政権を揺さぶる可能性が大いにあるのだ。市場は怖い。市場原理を無視して政治をすると後で市場から大きなしっぺ返しを食うのである。

米国の株価(とくに金融株)と経済に関しては、相変わらずべらぼうに強気である。資産効果実体経済を持ち上げ、それが今度は株価を押し上げるという非常に望ましい回転が始まっていると考える。2年前の史上最高値$14,000に戻るのに1年かからないのではないか、とさえ思っている。

こういう訳で米国株に重点投資で、日本株は一時お休みだそうです。


ポジションに強気な背景は

財源は40兆円弱しかないのに95兆円も使おうとしている。財源が40兆円割れそうなのに子供手当、年金の国家負担等で厚労省のみの予算で30兆円ちかい。税収のほとんどをばらまいてしまう。今年、来年だけの話ならまだいいが、昔からずーと大幅赤字が続いており、借金総額がつみあがってしまっている。これでは国がもつわけがない。この状況で金利が上昇し、国の金利支払いが増えたらどうなるのだろう。

長期金利が崩れるのは国債増発が明らかになる年末にかけてであろう。もしくはその前から織り込んでいくのかもしれない。(中略)対応策として日銀が国債買い取り増を発表しても、1998年末と違って、長期金利が安定するどころか今回は市場がハイパーインフレを読み込んでいくことになるのではないか?当時と比べて日銀のバランスシートもすでに急拡大してしまっているし、国の借金総額もすでにモンスターのように膨れ上がっているからだ。悪い金利の上昇(信用リスクの低下による金利上昇)は始末が悪い。


マーケットは森羅万象を織り込むので藤巻さんの思惑どうりになる時もならない時もある。ただ、どちらの確率が高いか。 確率が高いほうに賭け続け、最後に大きなリターンを得る。 いずれはそうならざるを得ない(最終的には確率は100%に近づく)という状況を見つけ(市場が織り込んでいなければ)そこに賭ける、これが藤巻さんのスタイルなのでしょう。


円安とリスク資産価格上昇で良い金利上昇へ行くかと2年前は期待していたものの、為替レートや資産価格の効果を知らないまま、リーマンショックのあおりの円高の中で資本主義や市場をけなしているうちに悪い金利上昇へ追い込まれていくなんで、なんと言えばいいのやら...。