プロパガンダ 1/14

財務大臣、いっそ、「円が安くなれば景気は回復する」とはっきり言えばいいのに...。
月刊Voice誌のインタビュー記事でもスティグリッツはそう明言している*1


http://www.fujimaki-japan.com/takeshi/2010/01/post-39.html
プロパガンダでは

鳩山政権には、再度がっかりさせられた。菅財務相が1月7日に「円、90円台半ばが適切。もう少し円安の方向に進めばいいと思っている」というすばらしいコメントをしたのにかかわらず、翌日には首相が「政府としては基本的に、為替に関しては少なくとも言及すべきではない、と私は相思っている」と非難してしまったからだ。

確かに私自身は「$/\の適正レベルは170円とか180円だ」と思っており「菅財務相も、適切な円のレベルに関しての認識は、まだ甘い」とは思うのだが、政治家は、菅財務相のように、きちんと円安誘導発言をすべきである。

景気対策には財政政策、金融政策、為替政策があるのに日本では為替政策がすっぽり、抜け落ちている。政治家が為替を理解していないからだ。日本経済にとって、最も安上がりで強力な景気政策を、「よく理解できないから話せない」と言うのはまずい。

適正レベル「170円とか180円」、どういうふうにこの数字を出すのかなあ...。

また霞が関埋蔵金は、多くが国債保有されているのではないか?もしそうだとすると霞が関埋蔵金を持っている基金の国庫金返済時には大量の国債売却が発生しうる。

埋蔵金を現金化するために国債を売り、赤字をファイナンスするために国債を売る。

日本の将来を考えると過去のマイレージは無効にすべきだと思う。(中略)
日本国には、もうすでに金がない。国民がそれを理解し、政治に何を要求すべきか、日本国は今、何をすべきかを真剣に考えるいいショック療法の機会とすべきである。

家計部門の貯蓄率はゼロに近い、企業部門の負債縮小ももう限界に達した。ならば、金は無い。でも、あまり認識されていないよなあ。

*1:残念なことにインタビューア氏、この重要な話題に踏み込まない...。