プロパガンダ 5/7, 5/9

http://www.fujimaki-japan.com/takeshi/2010/05/post-53.html
http://www.fujimaki-japan.com/takeshi/2010/05/post-54.html
ギリシャよりも日本のほうがスゴイのに、と思いつつニュースを見る今日このごろですが、藤巻さんの説明に納得。

ギリシャ国債は7割が海外保有でドイツ・フランス等ヨーロッパの銀行が大量に保有していてギリシャが破綻すれば、他国に直接的な被害が及ぶからである。

日本が財政破綻しても他国には直接的被害が及ばない。だから他国は日本のことを騒がない。

為替レートのいじれない、独自の金融政策も取れないギリシャはどうするのかな?、増税すれば景気は悪くなるし失業も増えるだろうし、ギリシャの長期国債が高騰すればドイツやフランスの銀行がダメージを受け、ダメージが大きければ銀行は貸し渋り貸しはがしをせざるを得ず、欧州の実体経済が悪化する、悪くすれば信用恐慌になるかもしれない。 それを避けようと

最終的にはECB(欧州中央銀行)が禁じ手の「ギリシャ国債引き受け」を行い鎮静化を図る。

しかし、為替政策と金融政策を使えないギリシャはユーロから離脱して政策の自由度を取り戻そうとするが、自国通貨の下落がユーロ建て国債の利払いと償還に重荷になる。結局、ユーロ建てギリシャ国債のデフォルトとかリスケに追い込まれ(ギリシャ国債は暴落し)ECBの資産価値悪化でユーロは下落・欧州はインフレに悩むことになり、ユーロの求心力は失われる。
このように私は理解。


今回の興味深い点。

日本は残念ながら、すでに累積赤字がでかすぎ、5%インフレでは追いつかない。インフレに伴う金利上昇による国債の支払金利増を考えると毎年の累積赤字の増加を累積赤字額の5%以内に抑えることはまず無理だからである。5%インフレでは実質累積赤字は減らない。

もっと派手なインフレ... 数年間続けると貨幣価値はかなり下落するなあ。