プロパガンダ 8/5

http://www.fujimaki-japan.com/takeshi/2010/08/post-61.html
ある時点から藤巻さんが日本経済に非常に悲観的になった理由がかいま見えるようで、今回は非常に興味深いプロパガンダでした。

ここまで財政赤字が巨大化すると、もう奇策はありえない。その「貯金税」なるアイディアを政府が出した瞬間、国債が大暴落し、ゆうちょ銀行など破産である。日本のマーケットは株も為替もThe ENDだろう。どんなに経験の浅いトレーダーでも、このアイディアが世に正式に出てくれば、国債の売りをまずは考えるだろう。銀行から資金が流出するからだ。銀行や郵便局は国債を売って資金調達をしなければ資金繰りがつかなくなる。

マイナス金利論でさえ、ここまで財政赤字が大きくなってしまうと、大トリプル安の引き金になってしまう可能性がある。

私の(勝手な)理解では、

  • 民主党政権の財政拡大政策と増税の封印の結果、財政赤字拡大の勢いは止まりそうに無い、とマーケット参加者は理解する
  • 財政赤字巨大化の結果、政府の政策等の結果、民間が資産選択を現金・預貯金からリスク資産へ移すと、郵貯・銀行の預貯金(B/Sの資産側にある国債)に減少圧力(長期金利上昇圧力)が加わる。こういう状況下では機関投資家国債を売ろう、あるいは、JGB先物でヘッジしようと必死に努力する結果、長期金利が跳ね上がる。
  • マイナス金利は日銀が機動的に微調整できるが、税では市場の動きに応じた機動的な微調整ができない。

といったところでしょうか。