プロパガンダ 1/24

http://www.fujimaki-japan.com/takeshi/2011/01/k.html
今回の内容は重い。

私が直接読んだわけではないのだが評論家の立花隆氏が「日本の財政が大丈夫と主張する評論家はインチキだ」という趣旨のことをどこかに書いたそうだ。全くその通りである。希望と分析は違うのだ。
「大丈夫だ!大丈夫だ!」と喧伝する識者がいたから、民主党のばら撒きは止まらず財政は最悪のところまで来てしまった。

安政策が必要だったのだ。ちなみに日本は社会主義国家で「市場原理」が働かなかったから円高になった。インフレ必要論が今、はやっているようだが、それも円安にすれば簡単なのは従来主張している通りだ。

一時、円安が進みかけ、そのおかげで株価が上昇を始めたので資産効果で何とかなると思ったこともある。講演会でも「かなりNarrow Path(狭い道筋) だが円安で資産価格が上昇すれば日本経済は何とかなるかもしれない」と説いていた。しかし、円安は進まず、政府が為替政策の重要性に気づかなかったせいでNarrowでも存在したPathはついに消え去ってしまった。

あーあ、残念だったなあ。 「消え去ってしまった」の一言は重要。

ここまで累積赤字が溜まってしまった以上、何をやっても残念ながら時すでに遅しなのである。景気が悪ければ累積赤字が積み上がる。景気が回復すれば、支払い金利が急増し、累積赤字は加速度的に積み上がる。

限界を超えて積み上げすぎてしまったので、景気回復の金利上昇でも財政は破綻する。 藤巻さんがこうはっきりと指摘したという事実は思い。

直近の危機は「予算関連法案」が国会で討議されるときだ。

国債保有者が国債を売って逃げ切る最後の逃げ場の日が近づいているのではなかろうか?

予算審議はもめるだろう。国債保有者の恐怖は強まり、誰かが売ると我先に売り逃げしようとすることがきっかけになりうる。

「円を売って海外に投資をしろ」というとキャピタルフライトだとかいって、悪行のように言う人が入る。マーケットを知らない人だ。

誰がダメかを判断するリトマス試験紙にはなるが...。
金本位制では海外投資は金の流出をおこしマネタリーベースの減少で景気を冷やすが、ペーパーマネー制度では国内に投資機会が無いとき(低金利の時期)に円を売ることで円が安くなり、国内の景気と投資機会のが復活する。

私は、今危機に際してプレインバニラのオプションの買いを勧めているが、金融庁を怖がっているせいかどうか知らないが、個人にオプションを売ってくれるところが、ほとんどない。個人がオプションを買って何が危険なのだろう?支払ったプレミアム以上の損をしないのだからリスクは極めて明確なのだ。

私もシンプルなプレインバニラのオプションを買いたい。
金融庁の担当者はわかっているかもしれないがその上司がわかっていないという可能性はあるだろうなあ...。

榊原さんも多分に「円高教・財政楽観教」の教祖様みたいな存在だ。だから、いまさら教義を変えるわけにはいかないのかもしれない。

微妙な表現で興味深い。