プロパガンダ 12/21

http://www.fujimaki-japan.com/takeshi/2012/12/post-155.html

安倍総裁がおっしゃり始めた「アベノミックス」のせいか円安が進み始めた。それに伴い株価も上昇し景気が少し良くなり始めた。私が10数年間、主張し続け、そして無視され続けた「円安こそ景気対策の唯一、最高の施策」の主張、「CPIインフレではなく資産インフレが必要」という主張の正当性が少しは証明(?)されたのではないかと思う。

どうせなら前回総理大臣をやっているときに経済政策に注力して欲しかった。
民主党も全員で一貫して円安と唱えていればここまで議席を減らすことはなかっただろうに。

そうはいっても、この場に及んでのこのような施策は危険である。財政赤字が983兆円まで膨らんでしまったからだ。
残念ながら、もう手遅れだ。ガラガラポンは不可避だろう。アベノミックスをやらなければ、日本経済の超低迷は長く続き、ガラガラポンは少し先延ばしになる。アベノミックスをやれば明日でもガラガラポンは起こるだろう。

というわけで、私の気持ちは複雑。

今、大事なのは、そのガラガラポンの暗く深い闇から、どう新しい日本を再建していくかの議論だろう。その時は、経済に深く通じた政治家が必要とされる。
現状、経済に疎い政治家が多すぎる。

政治的にダメで経済政策がチャランポランで経済が全くダメという国になっちゃう可能性も無きにしもあらず...。


新総裁の金融緩和圧力発言でメディアが急に金融緩和・円安政策を持ち上げ始めたり日銀が2%のインフレ目標を受け入れたりするのを見ると、メディアは単にブームに乗って記事を売りたいだけ、日銀は健全な経済の発展のためではなく組織防衛のための金融政策をしていたのかなー、と思えてしまいますな。

どうしても金融政策に頼りたいのならば、百害あって一利なしの量的緩和よりも、マイナス金利の採用や、為替政策による円安誘導のほうが、よほど効果があると私は思うのだ。ちなみに為替政策とは、税制改革による円安誘導、外貨建て日本国債発行など、方法はいくらでもある。それが長年、実務に携わっていた実務家としての私の意見である。学者の意見とは違う。

マイナス金利を導入すれば0%近傍の金利でも金利政策が作用してマネーサプライをコントロールできるということかなあ。