プロパガンダ 1/3

http://www.fujimaki-japan.com/takeshi/2013/01/post-158.html
ゴールドマンサックス・アセット・マネジメント会長のジム・オニール氏のレポートによれば

もし日本が過去20年間,消費者物価指数2%というインフレ・ターゲットを達成できていたとすると、$/\は今頃136円であろう。

こういう背景があって、円安を意図した金融緩和がアナウンスされて期待で円安と株高が進んだわけですなあ。

この10数年間、「円安こそ日本経済回復の唯一の手段である」という私の主張を証明してくれているようでうれしいかぎりだ。「円高こそ日本の1重苦」で円安にすれば、今、日本の直面する問題は片づく。逆に円高を解消しなければ、なにをやっても日本は低迷を続けるだけだ。(ただ根本的な解決のためには社会主義体制を払拭しなければならない)

ここでいう「社会主義体制」とはエスタブリッシュメントが既得権・利権共同体としてお互いに空気をよみつつ日本経済に寄生する体制のことを言うのかしら。

しつこいが、為替とは値段そのものだ。$/\が240円(1980年)から80円と3倍強くなれば、日本の製品は海外に於いて3倍の値上げになり海外では全く売れなくなってしまう。日本への輸入外国製品は3分の1の価格になり、日本国内市場でも国産品は全く売れなくなってしまう。農産物がいい例だ。
販売商品の値段を3倍にすれば、通常、他社製品に負けて自社製品は全く売れなくなるし、他社が値段を3分の1にしたとき自社が値段を据え置いても、自社商品は全く売れなくなる。それはモノもサービスも労働力も同じなのだ。

なぜ、メディアもエコノミストも日銀も政府もこういう当たり前のことを言わなかったのかしら?

リーダーが為替のことをわかっていなかったから日本経済は低迷したのだ。そんなリーダーを選んできたのは我々国民だと言われればその通りであるが。安倍さんが、為替の重要性に気がついてアクションを起こした初の政治家だ。

長年そういうリーダーを選んできた結果

アベノミクスで景気が良くなれば、金利上昇で支払金利が急増する。借金総額が983兆円にも膨らんでいるからだ。金利支払い増で財政は破綻する。今の日本は景気が良くなれば、アウトなのだ。円安になれば株価は大いに上がるだろう。しかし国民が円安を予想し、円を引き降ろして外貨を購入すれば、国内円預金が不足し、明日の入札未達を招く。財政破綻である。983兆円にも膨らんだ借金をギリギリのところで買い支えているからだ。だからこそガラガラポンは不可避だと言うのである。

と言う訳で、子供の世代にはきれいサッパリするとして、善しとするか。