プロパガンダ 3/11

http://www.fujimaki-japan.com/takeshi/2014/03/post-227.html

先週の金曜日(3月7日)発表の雇用統計数字は予想よりも良かった。米国ではますます金融緩和終了の時期が近づくであろう。2月27日のイエレンの議会証言の後、ブルムバーグのビデオニュース(英語版)で米国アナリストが、米国は来年4−6月期には利上げを開始する可能性大、と言っていた。これからマーケットはそれを織り込んで行くと思う。それに伴い、為替もドル高・円安が進行しよう。

秋にはFRBのバランスシートの拡大は終わる。しかし、金融は緩和されたままである。債券購入で膨れ上がったバランスシートを減少させ始めて初めて「米金融緩和の終了」だと思う。

秋になっても米国は金融緩和状態で景気刺激が続く、と理解。

昨日財務省が発表した1月の経常収支は1.59兆円もの赤字だった。年間を通じての経常赤字になる時も近そうだ。しょっちゅう書くが、経済学的には経常赤字になれば「円安か、長期金利の上昇か、またはその両方」である。

一方、シェールガスのおかげで米国はひょっとすると近い将来、双子の黒字だ。

実需でも円安ドル高、と理解。

先週だったかの日経新聞マーケット欄に「日銀保有45%」の記事があった。40年国債の話である。とんでもない話だ。まさにマネタリゼーションである。日銀が出口戦略で40年国債を売ろうとしたとき、そんな国債を誰が買うのか?満期を待つにしても40年先である。インフレに対するブレーキが全くない。

経常黒字が消えても財政赤字ならば長期金利は世界水準まで上がる、それを嫌って金融緩和という名目で日銀が買い続ければマネタイゼーションに見えるかも、いずれ。