プロパガンダ 5/15

http://www.fujimaki-japan.com/takeshi/2014/05/post-232.html

「私の秘書をしている長男ケンタが、『銀行に行って、円の定期預金をしてきたよ』と連休前に報告をしてきた。ドルのMMF(マネー・マネジメント・ファンド、公社債投信の一種)購入ではなく、円の定期預金なのだ。『財政は危ない。インフレになる。現金預金は価値がなくなる。円は暴落する』という我が主張を、身近にいて耳にタコの出来るほど聞いているケンタが、である。『おこぼしをしてはネクタイにシミをつけているような父親』を身近に見ていると、信用が置けなくなるらしい。自分のお金だから自分で運用先を決めるのは当たり前とはいえ、息子も説得できないとは、あら情けなや。

冒頭でいきなり笑いを取る。プロパガンダっぽい出だし!。

財務省は46年後の60年度の「国と地方を合わせた債務残高」を8157兆円とみている。今年度の見通しは、1196兆円だそうだから、なんと6倍余りに膨らむという試算なのだ。
PBの黒字化がたとえ達成されても、国債費は毎年増えるため累積赤字は増え続け、極大化してしまうのはこの報告者から明白だ。

外国人は貸さないとすれば、家計部門の金融資産も6倍に。46年間ずーっとゼロ金利というのは有り得ないだろうから、金利上昇がきっかけで長期金利が急騰し政府は財政破綻してインフレに、同時に金融資産も幻に。やれやれ。
最近、皆様も(後々バカだと言われないよう)金利の上昇に触れ始めたようにも見える。
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-N5J9FG6K50YU01.html
http://jp.fujitsu.com/group/fri/column/opinion/201405/2014-5-1.html

ブルームバーグは「プラートECB理事はドイツ紙ツァイトとのインタビューで『ユーロ圏のインフレ率が非常に低いという現状に鑑みて通貨価値の上昇は問題だ。なぜならユーロが上昇すれば輸入品が安くなりインフレ率を一段と押し下げるからだ』と指摘、『組み合わせ措置の一部がマイナス金利であることは可能』と付け加えた。」と述べている。
このプラート理事のコメントは極めて重要だ。私が20年以上も主張しながら馬鹿にされ続けてきたマイナス金利の採用も考えていると述べているからだ。そして同じく私が20年以上主張してきたこと、「通貨高がデフレの原因」をも看破しているからだ。どうして日銀や日本政府は、気がつかないのだろう。ECBが気が付いていることを。私だって気が付いていることを。

政府債務が巨大化しすぎて経済が正常化すると政府財政が破綻するという状況になってしまったそもそのの原因は円高でデフレを放置して財政政策を続けていたからなのだが、日銀は政府のマクロ経済の理解のレベルはそんなにオソマツなのだろうか、それとも別の視点・動機で政策を決めていたのだろうか。
なんだか言い訳をしているようにも読める前日銀総裁
http://jp.wsj.com/news/articles/SB10001424052702304408504579561861210923766

次回の本は6月幻冬舎より発売予定(今のところ6月23日〜24日)です。よろしくお願い致します。

楽しみにしています。ブレない藤巻さんのどの部分の雰囲気がどう変化したか、というところが重要なので。