プロパガンダ 6/9

http://www.fujimaki-japan.com/takeshi/2014/06/post-235.html

「異次元の量的緩和」の実行のために、日銀が、1年9か月間で「約100兆円の長期国債を買う」とコミットしているからです。12月に購入約束額は達成されます。そのあと、誰が国債を買ってくれるのでしょう?単年度予算が黒字化しない限り、誰かが毎年約40兆円を買い増してくれないと国は資金繰り倒産です。

財政赤字2年分と銀行の持分を日銀が引き取ったといった感じでしょうか。

「やはりまだ出来ることはあった」と異次元の量的緩和でさらに国債を買いまくるのでしょう。これこそ「The マネタイゼーションですが、もう1回くらいは継続出来るかもしれません。

毎年の財政赤字がどうにかなるとは思えず、経常黒字も縮小していることを考えると、結局「異次元の量的緩和の延長」となるのだろうが、早かれ遅かれ"printing money"と人々に認識されインフレ期待が織り込まれるのだろう。そうなると、インフレ期待もインフレも指数関数的に加速するのだろう。

私は昭和2年と昭和21年の預金封鎖と新券発行は明治憲法下だから行えたと思ったが、もし計画道路に関してもこんなに私有財産権が守られていないのなら、ガラガラポンの時、国は憲法解釈で、国民の私有財産を根こそぎ持っていくな、と思った次第である。

ふむふむ。

6月5日、予想通り、欧州中銀(ECB)が主要中銀で初めてマイナス金利を採用した。20年間、「フジマキハ頭がおかしくなった」「フジマキはだから過激だというのだ」と言われ続けながら主張し続けた政策が日の目を見たのはうれしい限りである。

ずっと深刻だった日本でソレを出来なかったという事実は悲しい。安全だと主張し続けてああなった福島のアレと同じで、情けないと言ったらありゃしない。