プロパガンダ 9/29

http://www.fujimaki-japan.com/takeshi/2014/09/post-250.html

黒田日銀総裁は9月11日に2%物価上昇シナリオが崩れた際の追加金融緩和に言及した。しかし「2%物価上昇シナリオが崩れたら」という条件は、単なるカモフラージュだ。物価上昇が2%に達していても4%になっていても10%になっていても、異次元の量的緩和第2弾を打たざる得ない。
異次元の量的緩和の目的は、識者やマスコミの言うように「市中にお金をジャブジャブにすること」ではない。そのこととコインの裏表の関係にある「日銀が国債を買い続ける」ことだ。「日銀が国債を買う」行為の結果として、替り金である資金が市中に流れこんでいくに過ぎない。

消費税率を引き上げても増えた税収で支出を増やすという話ばかりなので、日銀の量的緩和はprinting money政策そのもの!という感じが日に日に強くなりってきていますなあ。

メガバンクは昨年度は35兆円の売り越し、GPIFも、(17日のブルームバーグによれば)保険会社アフラックも、皆が皆、日銀が買っているすきにと、国債売却に入っている。来年度予算の赤字分は今年同様、日銀が紙幣を刷ってファイナスするだろう。日銀は単年度予算が黒字化するまで未来永劫に買い続けなければならない。ハイパーインフレへまっしぐらだ。

太平洋戦争も、原子力政策も、マクロ経済政策も、なぜ皆こうなっちゃうのだろう?

私は現役時代よく統計上外国人になったのだ。金融には学者の先生にはわかない裏がいろいろある。

米国はジム・ロジャーズが大学の教授になったりするからなあ。