プロパガンダ 4/26

http://www.fujimaki-japan.com/takeshi/2015/04/post-279.html
今回は比較的テクニカルな話題だった。

本日(4月26日(日))の日経新聞1面の「銀行の国債保有規制」の記事の内容は明日のマーケットに影響を与えるかはどうかはわからないものの、少し長い面で見ると市場には極めて大きな影響を与えると私は思う。

19年以降に満期が来る国債保有意欲は著しく落ちると思われる。

4年超の国債は入札意欲も落ちるだろうし、いずれ先を争っての売却が始まるだろう。長期債市場にとってはかなりの悪材料だ。

結局、日銀が量的緩和と称して買うのかな。
そうなるとprinting moneyという雰囲気は一層強くなるよなあ。

最大の問題は日銀である。保有資産の価値の下落は負債サイドの縮小、すなわち発行銀行券並びに日銀にある銀行の当座預金残高の価値の縮小を意味する(バランスシートは資産サイドと負債サイドがバランスしているからバランスシートというと考えると理解しやすい)。円の下落という意味だ。

資産の価値が縮小した分、負債(円)の価値も縮小する。円建ての価値は変わらなくても、実質価値が下がるということは為替レートで円が下落するということなので...。
でも、日本の識者はこのあたりを理解できていないようで...。