プロパガンダ 3/22

http://www.fujimaki-japan.com/takeshi/2016/03/post-330.html

マイナス金利政策導入した直後、銀行の経営懸念が出て銀行株が大幅に下落した。これが株式市場全体の足を引っ張ったのだが、マイナス金利導入で最も懸念されるのが、日経新聞にあるとおり、ゆうちょ銀行なのだ。ゆうちょ銀行は一時資産の88%を国債で運用していた。幸いなことに日銀の『異次元の量的緩和』のおかげで急速に国債保有額を減らすことができた(=日銀に売りつけた)。しかし、まだ全資産の45%ほどが国債なのだ。社債を含めた有価証券投資は今でも全資産の75%にものぼる。

ゆうちょ銀行は世界最大級の銀行だ。経営環境が悪化すれば影響はゆうちょ銀行のみにとどまらない。株式市場全体にも悪影響だし、債券市場も『タテホショック』のときのような『ゆうちょ銀行の国債投げ売り』を連想するかもしれない。

ゆうちょ銀行の経営が懸念され貯金が引き出されると、国債も売られる。

日本株安は円高進行のせいだ。その分析を間違うと正しく市場を俯瞰できない。

もっとも私は日本株は怖くて買う気になれない。日本の財政問題がクローズアップされた時の日本売りが怖いからだ

藤巻さんらしい。クローズアップのタイミングはマーケットの気分次第なので。