プロパガンダ 12/27

http://www.fujimaki-japan.com/takeshi/2926

11月24日付の日本経済新聞の経済教室で、ハーバード大のカーメン・ラインハート教授が「(日銀が)将来直面する可能性のある問題は、仮にインフレが勢いを増した場合、それを適切に沈静化するメカニズムも持ち合わせていないことだ」と述べている。テーパリングが出来ないことや日銀当座預金への付利金利を上げられないことを言っているのだろう。
日本だけテーパリングをできなければ、お金が世の中にあふれたままなのだから、将来の円の大暴落、ハイパーインフレは必至だろう。

政府の財政が健全ならば貨幣価値が1/10に下落して均衡するかな...、と考えることもできるけど、財政が破綻してprinting money政策をとるとハイパーインフレに行っちゃうよなあ...。

私は1985年からマーケットにいたが、経常収支動向と、日米金利差が同じ方向(円安・ドル高)を向くのは初めてではなかろうか?強烈な円安ドル高が進む可能性がある。

米国経常黒字は新たな強い要因。

強烈な円安ドル高が進めばCPIは簡単に2%に達成する。その段階で「異次元の量的緩和」を停止しようとする日銀と辞められると財政破綻をしてしまう政府とが「辞める」「辞めるな」のバトルを開始するだろう。拙著「国家は破綻する」に書いた筋書きだ。この時点で世界に、今やっていることは、「財政ファイナンス」であることが明明白白になるから「日本売りが始まる」だろう。円は暴落する。そのリスクを充分認識している人と能天気にしている人との差は大きいと私は思う。

2016年のプロパガンダの締めくくり!。