先週のモーニングサテライトの藤巻さん (注 05年8月7日の書き込み)

例によって以下は私の理解に過ぎないことを承知の上で読んで下さい。

本村キャスター 国債はバブルでしょうか?

藤巻さん バブルだと思います。

長期金利が1.3%-1.4%というのは金融システム崩壊とか危機的状況の時の金利。いまの日本の経済状況からみて、不自然。人為的に金利が低く抑えられている。

日銀が国債をいっぱい買い、政府が長期金利上昇を嫌い国債発行を短期化しているため長期国債不足で需給で低金利となっている。(生保や年金は長期の債券が必要とするが供給不足になれば債券価格上昇(金利低下)となろうなあ))

銀行は短期の(ほぼゼロ金利調達の)資金を長期で運用し(国債購入、貸し出し)利益を上げるが、イールドカーブが平らになると利益がでない。金融庁は銀行に利益を増やせと指導するが、財務省と日銀は銀行が儲からないような政策をとっている。

困った銀行ができることは
(1) もっと沢山国債を買う
(2) より長期の国債まで買う
(3) あるいは、国債を売って貸し出しを増やす

国債価格が或程度上昇すると銀行はあわてて保有国債を売り払おうとするので、長期金利は急上昇する可能性がある。地方銀行国債の代りにJ-RIETを沢山買っているとも言われるので、同じメカニズムでJ-RIETも下落するかもしれません。

きっと藤巻さんには銀行が国債を投げる金利水準の目処がついているのでしょう。銀行の有価証券報告書を過去から精査するとわかるのかもしれません。

資産デフレで名目長期金利が上昇すると目も当てられないことになりますが、資産デフレが終わった段階では名目長期金利の上昇は容認(つまりインフレ的な政策)となるのかもしれません。

(注: 以下は、初出の際「ユキカゼ掲示板」で資源が話題になったことをうけて ... ここだけ読んでも文脈不明と思います、すみません。)

さて、「銅」

昨年から価格が上昇しています。需要が急増したとかどこかの鉱山や精練所が壊れたというニュースも聞かないので石油と同じ「思惑」で買いが入っているのでは?と思っています。投機筋の先物の買いならば米金利上昇でコストが増えるのでFRBのFFレート引き上げで銅価格は下落するかもしれません。

銅は柔らかく加工しやすく電気や熱を伝えやすいので、電子機器のプリント配線板、電線(電気、電話、その他)、モーター(エアコン、洗濯機、等)、発電機(車に1台ついている)、エアコンの室内機と室外機をつなぐチューブ等に使われています。先進国の生活をエンジョイするためには隠れたところで銅が大活躍。中国やインド等が経済発展すれば銅の需要は大いに増えるでしょう。身の回りにどの金属がどれだけ使われているかを調べると面白いかもしれません。