3月12日モーニングサテライトの藤巻さん

明日(13日)あたり藤巻さんが出演するじゃないかとか、キャスターの本村さんおめでとうとか思いつつ、仕事の都合で早朝から出かけました。そしたら「本日出演だった」とプロパガンダ読者宛にe-mailが...。

テレビ東京のWebサイトとプロパガンダ読者あてe-mailで我慢することにします。

キャリートレードとは円を借りて高金利通貨で運用することだが、藤巻さんによればキャリートレードの解消など起きていない。
だれが円を借りて高金利通貨で運用するか?
(1) 財務省の為替介入。最近は介入していない。FBを発行し借り替え続けて調達中の円をドルで運用中。当面財務省が円買い介入でドルを売るとは考えられない。
(2) ニュージーランドやオーストラリアで円をかりて株や土地を買っている個人はいるそうだ。
(3) 菅野雅明さんによれば、高金利国の個人が円調達の住宅ローンを借りている。住宅ローンの借り換えって為替取引ほど流動性は高くないと思うが....。だからこの短期間に解消はされていないと私は思う。

藤巻さんによれば、ヘッジファンドは円を借りたりしない。金利差が開いたときは先物でドルを買う。ドル買いのポジションは大きく溜まっていた。先物のポジション解消の反対取引は過去何回も起きている。キャリートレードというマスコミに踊らされた一般投資家*1がドルを売ったのではないか。

矢口新さん流に解釈すれば、先物は投機の(期間限定の)ポジションなのでいずれ反対取引で閉じられる。相場の波を作るが長期のトレンドは作れない。踊らされた一般投資家が(短期の資金で)ドルを売ったならばいずれ買い戻すことになろう。

藤巻さんは長期のトレンドの要因に言及しています。

金利に飽き飽きした日本人が海外投資を始めている。藤巻さんによれば、1500兆円の20%〜30%になるまで海外投資は積み上がるだろう。こうなると、これは長期にわたる円の売り切りなので長期の円安トレンドと作用するはずです。

そして最後に藤巻さんは、

その意味で、円安は、まだ始まったばかりだ。円安は進み、日本株の力強い上昇は続くと考える。

短期の資金(投機)と長期の資金(投資)を分けて考えると、トレンドの向きがわかり易いように思えます。


keyword : 藤巻健史, 円キャリートレードヘッジファンド

*1:銀行等機関投資家のディーラー?