レスター・サローの「知識資本主義」

勝間本の巻末図書リストのシリーズ
私としては、イマイチ、期待はずれだった。 トム・フリードマンの「レクサスとオリーブの木」「フラット化する世界」、梅田さんの「Web進化論」、渡部亮さんの「改革の欧州に何を学ぶか」といったあたりと、日本のデフレの議論とを合わせたような内容で目新しいことも無く、現象とレスター・サローの結論が書かれているだけのビジネス書という印象。


ただし、下記の記述はとてもクリア。

なぜ資本主義が、デフレ環境下で発展しないのかということにはそれなりの理由がある。 貨幣の価値が上昇しているのにもかかわらず、資産の価値は下落しているのである、リスクが最も少ない投資をするなら、何もしないことが最も賢い選択肢ということになる。

何もしないことが当たり前になってしまったような気がするのは私だけだろうか。