イギリスの天然記念物の亀の価格

藤巻さんの本に、昔イギリスのトレーダーたちが天然記念物の亀の所有権を(野山で自由に生きているまま)転売していたが、ある買い手が(意地悪にも、あるは本気で?)現物の亀の引渡しを要求し売り手が困った、という話がありました。
最初から亀を受け渡す売買ならば、その様なヤバイ亀の買い手はほとんどいないから価格はほぼゼロとなるでしょう。
架空の取引は思惑だけで(自分の買値よりも高い価格で亀を買いたい人を見つけられるという思惑で)値がつくが、決済日に現物を引き渡す先物の価格は現物を引き渡すがゆえに実需を無視した価格にはならない。 藤巻さんはこれをこのエピソードで言いたかったのかな?
今頃になって気付く私でした。