朝日新聞beの藤巻さん

新政権への注文は、もちろん、「円安政策」の推進

よく「昔は会社も家族主義で優しかったが、競争主義が導入された今はギスギスしている」という不満を聞くが、逆である。日本の経済力が落ちたから余裕がなくなり、競争主義を導入せざるを得なくなったのだ。豊かさを取り戻せば余裕が生まれる。そのための円安だ。

内需拡大政策はもう20年以上前から提言されているが、達成できていない。日本は円安にして輸出主体で行くしかない。

例によってポジショントークの香りもしますが、

  • 国内の消費&民間の設備投資の意欲に直接作用する即効性のある政策はあまり無い*1 *2
  • 需給ギャップ財政赤字&政府支出で埋めてもいいが、国債の利払いで財政破綻するリスクが増大する
  • 当面の需給ギャップ(国内の消費と民間の投資の少なさ)を埋めるのはモノやサービスの輸出の増加&輸入の減少しかない
  • 幸いにも日本では政府も民間も円建てで借金していし、円を安くすることは容易。
  • ならば、為替レートの経路で景気を回復でき、人々の生活をよくできるではないか!

という、まっとうな主流派経済学にのっとった政策提言と思います。
為替レートは開放経済ではフローの経路からもストックの経路からも景気に作用するので、為替政策は金融政策とともに非常に重要だと思うのですが....。

*1:人々のマインドやアニマルスピリットに作用するためには時間がかかる

*2:でも、マイナス金利は即効性があり良く効くのではないだろうか