「日本銀行は信用できるか」 by 岩田規久男
岩田教授は怒っている。
- 作者: 岩田規久男
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/08/19
- メディア: 新書
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私の認識では、法学は「何を正しいとするか」(すこし変形すると、「誰から誰へカネを移動することを正しいとするか」)を議論する学問、経済学は「誰かの効用を低下させることなく全体の効用を最大にすること」を議論する学問。
岩田教授の怒りは、
- 日銀の金融政策を決定する人たちは法学部出身者が占めており、必ずしもマクロ経済学の専門家ではない、
- マクロ経済学的センスよりも法学的センス(日銀の政策が間違っていなかったことの主張)が優先されがち、
- その結果、長期の不況からちっとも脱出できない
こと。
確かにFRBと比較すると、利上げも利下げも遅く、大胆さにも欠けるような気がしないでもない。
この問題の一番の原因は、政治家もマスコミも国民も今日の正統派経済学に疎いことではないだろうか。(自分のことは棚に上げています...。)