プロパガンダ 10/9

http://www.fujimaki-japan.com/takeshi/2009/10/post-27.html
新刊「藤巻健史の『金融情報』はこう読め!」の発行が近づき、10/9のプロパガンダには表紙の写真がでていた。
帯に「ニュースを鵜呑みにせず経済を予測する力を養う」とある。楽しみ!。

10月7日日経新聞朝刊トップ記事を読んでいるとますます「日本国債」は怖くて買えなくなる。

来年度予算は、子供手当等があり、厚生省予算は5兆円増えて31兆円だそうだ。ところで今年の税収は40兆円割れるかもしれないと書いてある。40兆円の税収のほとんどを子供手当や介護や福祉で払ってしまうのだ。さらに社会保障費は毎年1兆円ずつ増えていくのだそうだ。こんなの異常である。経済が拡大しないのに分配が続くわけがない。「国債増発が避けられそうもない」とこの記事には書いてある。ただでさえ「ばらまき」のイメージが強い民主党政権のもと国債増発が決まれば、国債市場は大崩れするのではないか?

いったん国債が売られ始めると、債券投資家(銀行)が損を避けようと国債を慌てて売ろうとすることで、価格は急落(長期金利が急騰)する。株式投資家は10年ぐらいのレンジを意識するならば、長期金利上昇でvaluationが低下する結果、損失回避のため株式をうる。その結果、株価も暴落する。

不況、株価低迷、高(長期)金利で、政府の財政危機が強く意識されると、市場は将来のインフレを意識し株や不動産といったリスク資産を買い始め、同時に、円は売られる。

こういう時間差があると藤巻さんは見ているのでしょうか。

長期金利の急騰の可能性、その時に我々はどうしたらよいかは、10月16日(金)発売の「藤巻健史の「金融情報」はこう読め」(光文社)に書きました。ご参照ください。

とのことなので、楽しみにしています。