プロパガンダ 12/23

一昨日の日経に論説委員による財政赤字国債)の記事が出ていた。藤巻さんがプロパガンダで取り上げるだろうと思っていたら

12月21日の日経新聞 5面(オピニオン・ページ)の大きな記事をご覧になったろうか?
「日本国債いつ火を噴くか」日経新聞論説委員長 平田育夫氏の文である。
「日本はどうか、独断で将来を予想してみたい。(略)インフレ懸念や財政赤字懸念が高まり、長期金利も急騰する。その惨劇の幕が上がるのはズバリ来年。(略)」
論戦委員長の方が書いた文であるが、かなり強烈であると共に、私は良心的な記事だと思う。日本国には、いま、まったく金がないのに、国民はそれに強引に目をつぶっている。 金のない国に対し、「何をやれ。この予算を削るな!予算復活しろ」だの好き勝手を言っている。

政府には金が無くて赤字を作っているが、日本国でみても全く金がない、か。
12/24追記
ここを見ると家計部門の貯蓄がもう無い、貯蓄を取り崩すということが分かる。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/money/20091221/211815/


日米の差

日本では財政赤字懸念で長期金利上昇(悪い金利上昇)を予想するが、米国では景気回復期待でイールドカーブが立ってきている。短期金利は低いままであるが長期金利が景気回復を読み込んで上昇しているからである。

悪い金利上昇では長期金は急騰するが、良い金利上昇では長期金利はゆっくり上昇するということか。
景気回復の資金需要期待で長期金利が上昇すれば、長短金利差が拡大し銀行は利益を出しやすく、利益が熱くなればリスクの高い貸出にも応じられるようになる。 こうしてお金がまわり始めるのかな。