プロパガンダ 4/13

http://www.fujimaki-japan.com/takeshi/2010/04/again.html
今回の注目点

「来年から満額支給される子供手当」は総額5.5兆円と言われている。国の3大税収の一つである法人税5.2兆円を子供手当のみに充てるのなら国の財政が持つわけがない。ましてや「郵貯改革」を逆回転させて「大きな政府」に回帰するのなら財政破綻は間違いないと思う。「破綻が起きるか起きないか」ではなく「いつ起こるか」を論じるべき時に来てしまったように思う。

「いつ起こるか」...

今後であるが、$は今後とも基軸通貨であり、$に変わる基軸通貨は考えられない。昔は金本位性であった。私は、いい悪いは別として、今の世界の通貨体制は「軍事本位性」だと思っている。

アメリカの軍事力が貿易・投資・決済を支えるからドルが準備通貨となる。

ちなみに「米国は経常赤字&財政赤字であるから」と心配する向きも多いが以下の2点を考えられたい。

(1)財政赤字と言っても日本とは桁外れに健全だ。$が基軸通貨であり、アメリ中央銀行が実質、世界の中央銀行である限り、世界が成長してための成長通貨を米国は世界に供給していかなければならない。そうしなければ、ドル不足で世界はデフレになってしまう。$が基軸通貨であるかぎり米国は赤字によりドルを世界に供給しなければならないのだ。

(2)経常赤字の最大の問題は、巨大な資本流入により米国人が稼いだ金がすべて「配当金・利息」として海外に流れ出てしまうことだ。しかしながら米国人はリスクーテーク思考が強く、その結果、高い配当金を受け取っている。したがって、純資本流入国でありながら、「配当金・利息」を支払うどころか受け取っているのである(つい最近まで)(現在の数字は知らないが、支払超であっても少額のはずである)

その観点からして経常赤字問題は大きな問題ではない。

世界がデフレにならないためにはアメリカは経常赤字を出さねばならない!。