プロパガンダ 6/14

http://www.fujimaki-japan.com/takeshi/2010/06/post-57.html
ありゃー、残念。

菅直人首相は記者会見で「円安は、輸出のウエートの高い日本経済では一般的にプラスになると言われているのは承知している。ただ相場についてはあまり発言しないようにと財務相になったときに言われたので、この程度にする」とおっしゃった。なぜ相場に対して発言してはいけないの????

経済学の教科書によると、経済対策として「金利政策、財政政策」とともに「為替政策」が書かれてある。為替政策をしゃべるのがタブーになっている国は日本だけではないの?

スイスの中央銀行が、ギリシャ危機の最中にちゃっかりとユーロ買いスイスフラン売り介入をしていたそうだ。 日経の記事には「ユーロ建ての国債を大量に買うことでドイツが提唱する金融規制に対する牽制を..」という政治的思惑を狙っているようなことが書かれていたが、単にデフレにならぬよう金融緩和と為替政策による景気刺激(悪化の防止)をしたに過ぎないのではないだろうか。

本日(6月13日(日)日経新聞1面の左「菅政権」で日産自動車の追浜工場で小型車「マーチ」の生産が終了する話が出ている。秋からタイで生産し、日本に逆輸入することになったそうだ。

あーあ。 日本から雇用が失われる。 雇用が失われ、時間をかけ痛みを伴いながら実質賃金・実質価格を下げるより円安でグローバルにみた実質賃金を切り下げたほうが効果は早くでるのに。 人々が不安で後ろ向きの時期にはイノベーションは生まれても進まない、とくに革命的なイノベーションは進まない。カネがそこに投入されないから。