ぜーんぜん大丈夫、ではないのでは?

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榊原 いや、当面は引き上げなくていいんです。だって、日本は財政危機ではないから。
田原 え、財政危機じゃないの?
榊原 日本国債の95%は国内で買われているし、10年国債金利が1%を切っている。これは先進国で最も低いんです。
田原 ああ、そこが財政危機のギリシャとは違う。ギリシャは70%が対外債務で金利も高い。
榊原 そうなんです。つまり、日本国債はまだ売れる。しかも、日本の家計の金融資産は1400兆円以上もあります。
田原 日本全体で1400兆円以上の預貯金があるということですね。
榊原 ローンなどの負債を引いてもまだ1100兆円超の資産がありますから、国債残高880兆円との差額はまだ200兆円以上ある。国債を消化できる余力はまだまだあるんです。
田原 もっと国債を発行しても大丈夫なんだ。
榊原 ぜーんぜん大丈夫。

とあるが、差額が200兆円以上あっても(マニュフェスト実現のために)今の調子で毎年50兆円も赤字を拡大したら4年でゼロになってしまう。家計部門の金融資産は一向に増えていないから。 私には、もう長くは無い、危険な領域に入っているというふうに読めるが。


もっとも、論者はちゃんと

榊原 いや、このまま放置しておくと危機に陥るという認識は正しいんです。日本の貯蓄率はどんどん下がっていて、ついに3%を切りましたから、このまま金融資産と国債発行残高のギャップが縮んでいけば、10年先には危機に陥る。でも、当面は危機ではない。ここを峻別して考えなくてはいけません。

と脱出路は確保してあるが...。