プロパガンダ 11/7

http://www.fujimaki-japan.com/takeshi/2010/11/post-72.html
今回のプロパガンダのテーマは「円安の効果をなぜ議論しないのか」。

なぜ日本では円安にしようとしないのか?なぜ為替の議論を避けるのか?不可解も甚だしい。

今、通貨戦争と言って、各国が通貨安を狙っているという。景気が悪い時は、景気対策として、通貨安が望ましいことを各国が知っているからこそ、通貨安戦争が起こるのだ。通貨は動かせるからこそ戦争、といわれるのだ。それなのに、日本は「円高がいい」などと主張する人が多いし、「通貨は動かせない」と皆が信じている。

日本はGDPが20年間も伸びず景気が低位安定していたのだ。それなのに円安への努力を全くしてこなかったのは政府が無策としか言いようがない。

TPP(環太平洋経済連帯協定)で国内世論が割れているという。関税を無くせば、その分輸出が伸びるが、輸入農産物も安くなって国内農業が壊滅的打撃を受けるそうだ。私に言わせれば、5%の関税を「無くす」、「無くさない」とカッカ議論するよりも「30%の円安にする」議論のほうが先ではないか?と思う。

マーケットを触ったこともない政治家が、何も知らずに「為替は動かせない」と思いこんでいるから駄目なのだ。実体経済以上に強い円をレベル修正させるのは簡単である。

どう考えても、今の日本の財政事情を考慮すると、保険を書けざるを得ない。保険の第1歩は国際分散投資である。