プロパガンダ 1/17

http://www.fujimaki-japan.com/takeshi/2011/01/post-81.html
藤巻さんの分析の仕方を垣間見るようで興味深い「プロパガンダ」だった。
これまで財政破綻しなかった理由。

預金がどれだけ貸し出しに回されたかを表す「預貸率」が10年前の98%から2010年末には過去最低の73%まで下落したそうだ。
10年前から個人金融資産が増えていないのだから普通ならば、毎年の赤字すなわち新規国債発行を買う金など生まれないはずだ。毎年の赤字が40兆円とか50兆円なら毎年40兆円から50兆円の新しい金が必要だ。新しい金だ。
しかし、新しい金は、この「預貸率」の低下で生み出された。トータルの運用資金(個人金融資産)は変わらないがポートフォーリオの組み換え(貸し金を減らし国債購入を増やす)で何とか購入資金を生みだしていたのである。

預金と貸金のギャップが国債購入だが、ギャップに上限があるから国債購入余力にも上限がある。

ただ預金残高と貸出残高の差は150兆円しかない。すなわち国債購入に回せる金は150兆円しかないということだ。もちろんすでにほとんどが購入に使われているだろう。その数字と毎年の国の新しい資金需要(赤字)を比べて欲しい。本年も大不況が続き、銀行が貸出を引っぺがしまくらなければならない。それだけでは足らず、日銀が大いに国債を買いまくらなければならない。そうしなければ40〜50兆円のお金は出てこない。

結論(プロパガンダ)は

だから私は国債未達(国債賀完売出来ない)の日が近いと思うのだ。悪夢はここから始まる。

どうすれば悪夢を避けられるか、悪夢の程度を軽くできるか

私に言わせれば対処方法はいったって簡単だ。円安にすれば現代日本の問題はほとんどすべて一挙に解決してしまう。為替に手をつけずに、各専門家が枝葉末節を議論してもなんにも解決しない。日本の問題は「幹が為替、幹が枯れては枝葉を整えても枯れるのを待つばかり」である。なんども言うが為替は動かせる!