プロパガンダ 5/27

http://www.fujimaki-japan.com/takeshi/2011/05/post-92.html
今回のプロパガンダの付録はずいぶん長い。

本日、福島第1の吉田所長が、海水注入を中断していなかったことに関し報告が遅かったと、やり玉に挙がっていた。そんな批判はやめてくれ、と言いたい。今、吉田所長は日本人にとって一番重要な人だ。少なくとも菅さんより断然重要だ。事故から生還しようと必死で操縦かんを握っているパイロットと同じなのだ。余計なことに神経を使わず、原発対処に全力を投入していてもらいたい。まだ原発事故は収束していないのである。報告書作成など余計な仕事や心配をさせないで欲しい。

東電の本店には官邸の空気を呼んで制御困難な原子炉を運転するという離れ業があるらしく、私はすごく驚いた。また、この時期に、どうでもいいことを政局にして時間を浪費する政治の感覚にもあきれ果てた。


本文より

累積赤字が極限まで来た時にこの大震災が起きた。第2次世界大戦の終戦の日を境に前と後では社会がドラスティックに変わったのと同様、今回の震災の前と後とでは社会もマーケットも大きく変わるだろう。以前との連続性でものを考えてはいけない。

遠からず大変化が訪れることを意識しよう。

日銀引き受けも禁じ手でもやらざるを得なくなるだろう。政府機能の閉鎖(もしくは国の倒産)よりましだからである。

日銀が引き受けを行えば日銀の信用は地に落ちる。日銀券(紙幣)は日銀の信用のうえに成り立っているわけだから「お金」の価値は暴落である。日本において「お金」とはドルでもユーロでもなく「円」のことなのだから「円」が大暴落するということである。

政府の財政が破綻状況で引き受けるとなれば完全なプリンティングマネーだから、市場はインフレを意識するし、その結果として財政は更に悪化してプリンティングマネーが激しくなり、ハイパーインフレへ進む。