プロパガンダ 5/17

http://www.fujimaki-japan.com/takeshi/2011/05/post-91.html
いつもと同じように

バブル崩壊以降、日本経済はどんな政策を打っても、何をやってもうまくいかない。いろいろな人が景気回復のためにいろいろなアイディアを提案するがちっともよくならない。財政も金融も最大限発動しているがちっとも効果が無い。円が強すぎるからだ。そのことに尽きる。

そして

今、私の心は晴れない。何をやっても気が晴れないのだ。それは「原子炉問題」が解決されないからだ。

とのこと。
「原子炉問題」について私が感じるのは、原子炉について本当に分かっている人は政府の上層部にも東電の上層部にもいない、つまり素人が物理現象をまのあたりにして右往左往しているということ。大変やっかいなことが4つの原子炉で既に起きてしまっていて、後片付けには10年単位で技術的にも金額的にも厄介で、ある地域は一般人の居住には不適切になってしまっただろうし、この事故で低線量の慢性的被曝の人体への影響も明らかになるだろう*1、と、私は気が晴れないことが長く続くと覚悟しています。
最近感じるのは、「経済・為替問題」と「原子炉問題」は、なんだか似ているということ。政府・政治上層部での原子力に対する認識がこれほどヒドイということは、経済・為替に対する認識も相当ヒドイに違いないのでしょう。
財政危機が引き金でトリプル安になり、信用恐慌が起きたり、ハイパーインフレが進行しても、今の「原子炉問題」と同じ様な景色を見ることになるのだろう...と思います。

さて、

純資産額は決して日本が金持か否かを意味しないのである。

アホくさくて外国人が日本に投資しないから日本の純資産が大きくプラスになっているにすぎないいう説明には、なるほどと思いました。

*1:たいへん悲しいことに大規模な実験になってしまった...