プロパガンダ 6/12

http://www.fujimaki-japan.com/takeshi/2011/06/post-94.html
6/22発売予定の新刊のタイトルがなんと「マネー避難」。

本日(6月12日(日))の日経新聞10面の市場アウトルックの金利の部に「15日は20年もの国債の入札が予定されている。7日の30年国債がやや低調な結果だったため、同じ超長期である20年債の入札に注目が集まっている」とある。もし20年債の入札も低調だとなると、10年もの国債の未達が、いよいよ、真近に迫ってきたということになる。

なるほど、そういうふうに観察するのか。

日本ほど所得税を払っていない人が多い国はないのだから、財政が破綻してIMFがはいってくれば、そのような選択をするだろう。しかし、今の政府が、そんな選択をするわけがない。となると消費税増税しかないのに、それも簡単ではなさそうだ。
となると、政府のシャットダウン(一時閉鎖)を避けるには、復興債という名の国債の大幅発行しかない。Totalの国債発行額は、大幅に増えるのに、購入資金は、先週書いた年金のお金をはじめ枯渇してきそうである。30年債にその予兆が出てきている。10年国債の未達、トリプル安の時期は近いと思う。「シートベルトをお締めください」だ。

需給ギャップがあって不景気だったからこそ国債を消化できたが、需給ギャップが縮小し始めるときに国債を大量発行発行することになる...。すでに大量に発行されていて、それが起こるからヤバイ。

モルガンスタンレーが先週発行したニュースレターには「日本は異例: 日本は財政状況が主要国中最悪でありながら債券利回りは最も低い。当然ながら、投資家は債券市場の暴落が間近に迫っているのかという疑問を抱いている。我々の見解では、日本が債券暴落の回避に向けて経済及び政治面で決断を下すために残された時間はなお数年程あるが、それ以上さほど長くはない。」とある。彼らは、あと数年、と考えているようだが、私は、はるかに真近に迫っていると考えている。
ただ、大変なことが起きるのは確かだ、と言うのはプロの間で、かなり浸透しているシナリオで、それが明日か数年先かの違いに過ぎない、と思う。

モルガンスタンレーはあと数年、藤巻さんは間近。