プロパガンダ 3/16

http://www.fujimaki-japan.com/takeshi/2012/03/post-121.html
改訂新版、買わなくっちゃ。

個人投資家の円売りが遅れている」との記事が新聞で散見されるが、遅れまいと個人投資家が円売り外貨投資を開始すると銀行の円預金が引き下ろされ、金融機関が入札で国債を買うお金が枯渇する。国債未達の発生である。その時には瞬間的な大トリプル安(株安・円安・債券安)が起こるであろう。
残念ながらこの期に至っては円も経済も財政もハードランディングをせざるをえないのだ。「ここまで累積借金が大きくなってしまった以上、時すでに遅し」ということだ。

というわけで、仕事のやり方を含めてハードランディング体制にはいらなくては。 すでに無一文にならないようにはしてあるが。

ところで時々「財政が破綻するなどと言って、世の中を煽るな」というお叱りを受ける。しかし、私は、14年前から、「このままいくと財政が破綻する。日本の景気回復の唯一の方策は円安政策だ。円安政策で景気を回復させ累積赤字を減らし、財政再建をしないと将来とんでもないことになる」とあらゆるところで公言してきた。円安導入策も提唱してきた。ところが、「円高の方が良い」との主張もあり、私の意見は全く無視され、借金額は1997年から3倍にも増えてしまった。

不況なのに円を強くすれば景気(消費や投資)は冷え込むから、一層の悪化を防ごうと政府が負債を増やして財政出動する。でも財政赤字は無限に拡張できないんだよねー。消費や投資をセーブして貯蓄したいときには海外資産の取得で貯蓄すればよかったのに。円は今よりも安く、正常な景気で、財政赤字も健全な範囲だっただろうに。