プロパガンダ 3/8

http://www.fujimaki-japan.com/takeshi/2012/03/post-120.html

著名な彼のこの分析を読めば、外国人は、「円と日本国債」を売りたくなるだろうし、仕掛け時期を狙うだろう。日本人も読めば怖くて「円と日本国債」など持てなくなるだろう。
外国人の間にこのような日本への認識が広まっていることを理解すべきだ。
私が現役の時、日本のあらゆる市場は外国発で何度も大崩れした。
円のトレンドが変わってきたのは2月の日銀の政策変更だという説を聞くが、私は外国人の間にこのレポートで書かれたような認識が広まってきたせいだと考えている。

ちなみにIMF長期金利が1.5%上昇した場合の報告を求めているそうだが、それは大甘だと思う。それ以上の金利上昇を仮定すると、大変な損失額が出てしまうのを恐れたのだと思う。私は長期金利が上昇を始めた場合、最低でギリシャ国債、イタリア国債並みに上昇すると思っている。その時、そのギリシャやイタリアは何とか持ったが、ここまで借金が大きくなった日本国は財政が持たないと思う。

外国発で円とJGBが売られれば、国内のJGBの買い手の不安は高まり、あるとき恐怖に耐えかね皆いっせいに売り始め、結果として円の急落・長期金利の急騰というのはありえるだろう。 なにせ、皆、空気を読んで生きているサラリーマンだからなあ。

エルピーダ会社更生法を申請した。理由として、いろいろな識者がい
ろいろなことを言っているが、原因は「円高」に決まっている。それのみ、と言ってもよい。今週の週刊朝日にも書いたとおりだ。

私は「円高」は50%ぐらいと思う。残りの50%は市場の縮小。 もっとも、円がもっと安ければ縮小する市場のなかで韓国勢を駆逐しただろうから、そういう意味では100%かもしれない。

為替は国益にとって一番重要な経済マターだ。(誤解してほしくないのは、私は「たえず円安がいい」と言っているのではない点だ。国力に合わせて為替が動くべきだ、と言っているのだ。ただ20年間ずっと景気低迷が続いてきたから今は円安が必要だし、国力と乖離した為替は動かせると主張しているのである)
だから識者や政治家は「為替は動かせない」と我を張るより私の円安への施策アイデァイアをせめて試みてくれればよかったのにと思うのだ。

話・理論が難しいといって、ほったらかし、思考停止して、利権として見ていたという点で原子力政策と類似だな。