プロパガンダ 5/4

http://www.fujimaki-japan.com/takeshi/2012/05/post-125.html

日本国債は、財政赤字がこんなに悪くなっても、クレジットリスク(倒産確率)は、ほぼゼロという前提で動いていたのである。これは、きわめて珍しい現象で、昔ロシアの国債利回りが80%近くまで上昇したのは、このクレジットリスクの上昇であり、最近のギリシャ・スペイン・イタリアの国債の利回りは期待インフレ率よりもクレジットリスクの上昇のせいだ。これらの国々で検討されている緊縮財政は期待インフレ率を下げるはずなのに、名目金利が上がっているのは、クレジットリスクが、より以上に上がっているからだ。

昔の日本は護送船団方式という金融政策を取っていた。「金融機関は一行たりともつぶさない」という国の方針である。そこで日本の銀行は、ロンドン市場でLIBORそのもの、すなわち最優遇レートで短期資金を取れていた。ところが、突然ジャパンプレミアムが出現した。日本の金融の脆弱性が知れ渡り、日本の銀行というだけで、あらゆる通貨の調達に他国の銀行より1%ちかく余計な金利を払わされたのである。要は、それまクレジットリスクがゼロと評価されていたものが、突然1%のクレジットリスクを払わされるようになったのだ。

日本の国債マーケットにも突然クレジットリスクが出現して、国債価格が暴落しても全く不思議ではないと私は思う。

クレジットリスクは投資家の恐怖を反映していると考えれば、急に市場が恐怖に覆われるかもしれないし、暫く大丈夫なのかもしれない。


就職問題について、藤巻さんのとおりだと思います。

私を含め、28人の識者の方が回答しているが、私の回答は極めて異端である。
異端すぎて番組では取り上げられないであろう。

Webには出ていました。
http://www.fujitv.co.jp/compass/view_39.html#midashi_answers