プロパガンダ 2/7

http://www.fujimaki-japan.com/takeshi/2013/02/post-164.html
藤巻さんの主張の背景・理由がコンパクトに書かれている。

円安が進まなかったのは、お金の供給量が少なかったからなのではなく、供給されたお金が海外に向かわなかったからだ。日銀から銀行を通じて市場に供給されたお金は、国内に滞留し、国債にばかりつぎ込まれた。ただでさえ、じゃぶじゃぶの資金をさらに大幅に増やせば、ハイパーインフレのリスクが増大する。量的緩和は「百害あって一利なし」なのだ。

じゃぶじゃぶのお金が国債に回るのは大きな弊害である。政治家が財政資金をばら撒くためにいくら国債を増発しても、日銀の資金供給の結果、買い支えられているのだから、国債の価格は決して下落しない(金利は上昇しない)。 財政赤字の増大に対する警戒警告が鳴らさなくなってしまったがゆえに、累積赤字は世界で突発する額になってしまった。

日本には余剰資金を海外に持ち出す組織や仕組みがない。せいぜい財務省が円売りの為替介入によって海外に資金を流しているくらいだ。

この状況を変える仕組み作りこそが重要なのだ。例えば、私が長年主張し、馬鹿にされ続けてきた「マイナス金利」。外貨預金ならば金利をもらえるのに、円預金では利息を払うのだから、資金は大量に外貨にシフトする。「外貨預金で生じた為替差益を非課税にしたり、為替差損の損益通算の範囲を拡大する「税制変更」も有効だろう。10数年前から主張し無視され続けてきた「日銀の外債購入」や「日本国債のドル建発行」など、ほかにも方法はいくらでもある。

でも、財政赤字が巨大になりすぎて「時、すでに遅し」とのこと。残念。