プロパガンダ 4/10

http://www.fujimaki-japan.com/takeshi/2013/04/post-172.html

新聞では株価の動きに浮かれているが、金融緩和策翌日から明らかに債券市場の動きがおかしい。危険である。そもそも株式価格と債券価格が同時に上昇すること自体が理論に会わず、いずれ反対方向に動き出すのは、当たり前の話であるが、翌日からその兆候が表れたのだ。この動きを見れば債券の投資家は怖くてもう債券を買えないだろう。ハイリスク・ローリターンだからだ。日銀も打つ手はすべて打ってしまい、マ−ケットが荒れても、もう打つ手はない。

JGB先物市場の動きが激しくなったようで。
http://www.forexpros.jp/rates-bonds/japan-govt.-bond-advanced-chart

ソロス氏は経済専門局CNBCとのインタビューで、「実際すでに起きていることだが、円が下落し始めれば、日本国民は円が下がり続ける可能性が高いと気付き、自分たちの資金を海外に移そうとするだろう。そうすれば、円は雪崩を打って下落する可能性がある」と語った。

円の下落が国民に円安を確信させれば円は更に売られて大幅に下落するという話で、藤巻さんの「円安にする方法はいくらでもある」のメカニズムと同じ。

円が雪崩を打って売られ始めれば、円安を止める手段を日銀は持っていない。2%のインフレターゲットは簡単に達成するが、そこで止まらず、ハイパーインフレに向かって一直線だ。

待望の円の下落・暴落だが、財政赤字が大きすぎるのが残念。

我々トレーダーは評論家とは違う。実際に勝負の世界で生きている人間だ。本当に、勝負しているなら、心底、そう思っている証拠でもある。口先でドウコウ言って、間違えれば「ごめんなさい」の輩とは違う。だから私は、現役時代、仲間のヘッジファンドのオーナー達と激論をしながら自分の意見を形成し、その上で勝負をしていたのだ。

この言葉は重い。私だって自分の仕事ではその分野の一流の人の見解を真剣に読む、聞く。