WSJのインタビュー記事

http://bit.ly/118yT5M

目先1ドル=100円台に下落しても「序の口」で、さらに円安が進んで「異次元のレベル」になるとの見通しを示した。

その上で日銀の黒田東彦総裁が4日に打ち出した「異次元緩和」に関し、「いわば『ハイパーインフレ宣言』だ。為替相場は異次元レベルになるだろう。1ドル=1万円かもしれないし、10万円かもしれないし、想像がつかない」と述べた。

黒田総裁がさらにマネーの流動性を増やしても国内で滞留するだけだ

日本経済にとって円安は必要だが、(流動性を増やしても)国債にしかマネーが向かわない

国債にしかマネーが向かわないというのは、機関投資家はやはり円を海外に還流しないということだろうか。この部分、記者氏はもっと突っ込んで欲しかった。

最近の債券相場の乱高下に「買い手の不安心理は強まっただろう」としている。黒田総裁は「異次元緩和」で打てる手をすべて使ってしまったとの認識で、「今後、国債市場が崩れてもさらに買い増すことはできないのではないか

市場が恐怖でJGBを投げたとき(市場がデフレ期待からインフレ期待に転換したとき)、JGBを買いマネーを供給するとインフレ期待が一層進んで長期金利が更に上がるから、日銀は買い増しできないということだろう、きっと。

藤巻氏は「米国はシェールガス革命で原油の輸入や中東への軍隊派遣の必要性がなくなり、財政赤字と経常赤字がそれぞれ黒字に転換するだろう。つまり米国は双子の黒字になる」との見方を示す。対照的に日本は世界でも突出した財政赤字国で、加えて今後経常赤字が定着すれば、さらに円安が進みやすくなる。

米国が双子の黒字で日本が双子の赤字ならば、円安圧力。