ブルームバーグ 4/15

http://www.bloomberg.co.jp/news/123-ML4FSV6KLVS801.html

「政府と心中宣言をした」

「日銀資産のうち、国債の割合がさらに増えて80%から90%が日本国債になる。国債本位制となり、国債の信頼が崩れたら紙幣の価値がなくなる。日銀は国と運命共同体になる」

このインタビュー記事では異次元緩和がどのようにマズイのかを藤巻さんが具体的に語っていることに注目。きちんと説明する識者って他にいるかなあ...。

「インフレからハイパーインフレになった時に、金利が急騰したら国債を買う人がいなくなり、資金を吸収する手段がない。預金封鎖と新券発行しか方法はなくなるだろう。ハイパーインフレになれば国の財政は持つかもしれないが、国民は地獄を味わうことになる。大変危険なことに一歩踏み出した」

金融を引き締めるときには日銀は国債を市場で売ることになるが、そのときインフレ期待がしっかりと根付いているハズなので金利は上がっているはずで、国債を買ったときよりもかなりディスカウントしないと売れない。売れば買値と売値の差額が損失となり、バランスシートの自己資本の部が減っていく。そして自己資本がゼロに達した時点で国債を売れない、すなわち、市場からお金を吸い上げることが出来なくなるのではないか?。そうなると、マネタリーベースがけっこう市場に残っている状態で貨幣の流通速度が上昇し始めインフレがドンドン進むのではないか?

、「ソロス氏の発言はポジショントークという人がいるが、あれほどの大物リスクテイカーの意見は尊重すべきだ。絶対嘘はつかない。かなりポジションを持っているから発言しているのだろう」

ジム・ロジャーズは中央銀行とは喧嘩しないとのことなので、現時点ではソロスとは別の見解みたい。

「ヘッジとして外貨建て資産、米国株やドルのマネーマーケットファンドなどを保有。為替では200円台までは行かないが、100円台で一番長いもので5年以内のオプションを持っている。ドル・コールオプション、日本国債プットオプション保有しているのは自己破産したくないから」

「株は市場の暴落時に生き延びる会社か見極めが難しい。日本株はずいぶん前にほぼ全て売った。不動産も元利金を払って持ち続けられる人は良いが、混乱期を乗り越えられるか次第だ」

国内は相当混乱するという見解のようで...。