HUFF POST

http://www.huffingtonpost.jp/takeshi-fujimaki/post_5045_b_3499918.html
異次元の量的緩和のすざまじい副作用

現在のようにアクセルをふかす、すなわち市中にお金をジャブジャブにするのは簡単だ。現在、日銀がやっているように「市中にある国債を買い取って資金を市中に供給」すればよい。
しかし、反対に金融を引き締める時は、今と全く逆のオペレーションをしなくてはならない。すなわち「保有国債を市中に売って資金を回収しなければならない」のだ。しかし、日銀自体が、景気沈静化のために金利を上げたい(=国債価格を下げたい)のである。今日よりも明日、明日よりも明後日に国債の値段を下げたいのである。誰がそんな国債を買うのだろう? 買ったとたんに損をしてしまうのだ。したがってお金をジャブジャブにした国や政府は、資金を回収できず、最終的に「預金封鎖&新券発行」という強制的な方法によって資金を吸収することになるのだ。それが歴史の教えだ。

買い手が考える以上に安値にしないと売れない訳なので、大安売りで手持ちの債券を全て売り切っても市中に資金が沢山残ったままになり、それ以上の金融引き締めは出来ないことになる。
同時に政府の財政破綻が重なってprinting moneyをすると、典型的なパターンとなるかも。