Bloombergの藤巻さん

よくまとまっていてわかりやすいインタビュー記事!。
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MQVH3B6JIJVX01.html

藤巻氏は7月31日のブルームバーグ・ニュースとのインタビューで「公的債務残高が約1000兆円に膨れ上がる中、もし消費税率を引き上げないことが決まったら、きっと財政破綻が起こる。市場も限界に来ていて国債はパンパンに膨れ上がったバブルなので小さな刺激で破裂する。そのきっかけになる可能性はある」と指摘。また、「米国の量的緩和縮小も一つの小さな針になるかもしれない」とも語った。

FRBが金融政策を通常モードにもどせば米金利が上昇し、円安と米国金利の魅力で家計部門が円をうってドルを買う行動が円の長期金利を引き上げる(JGBの買い手が不足する)というロジックですな。

藤巻氏は「大衆迎合的な政治の未熟さと市場原理が働いていないことが原因」と分析。日本銀行日本郵政グループなど政府系の金融機関が大量に国債を買い入れて金利を低水準に抑えているため、「市場のチェック機能が働いておらず、政治家がバラマキをしても痛みを感じない。民間から国に倒産リスクをシフトさせており、ものすごく危険な状況」と指摘した。

国内の投資機会を上回る貯蓄意欲を、(1)海外に向けて円を安くすることで雇用を回復する、あるいは、(2)政府が国債を発行して貯蓄意欲を吸収することで雇用を何とかする、という選択のうち後者をえらんでしまったからねー。

藤巻氏は「財政赤字はどんどん膨らんでいる。単年度予算が黒字化しないことには累積債務は増えていくので支払い金利も増える。財政が刻一刻と悪化していることが日本経済の最大のネックになると思う。国民の危機感が全くない」と批判した。「財政よりもデフレ脱却優先を主張するリフレ派は、市場の怖さを知らない。政治家も市場の怖さを知らない。海外投資家の方が財政破綻をよほど気にしている」とも語った。

日銀が金融を引き締めねばならない状況に直面するまでは事態の深刻さは人々に見えなからなあ。