ハフィントンポスト 9/19

http://www.huffingtonpost.jp/takeshi-fujimaki/post_5668_b_3952121.html?utm_hp_ref=japan
金融引き締め時に長期の債券がいかに厄介か、について。

FEDが短期債を買って資金供給をしている限りにおいては、購入をやめれば量的緩和は終わり、必要とあらば、すぐにでも引き締めに入れる。財務省が市中から税金を徴収し、その資金で満期証券の代り金をFEDに返済してくれるからだ。こうしたオペレーションでFEDは市中から資金を回収できる。引き締めが遅れるにしても、短期債券の満期までという短期間に過ぎない。

中央銀行保有する債券の満期が来たとき、債券を新たに買わなきゃ自然に資金を回収できるが、長期債を保有していると

満期までFEDが保有するとなると、市中からの資金回収が大幅に遅れる。それでは困るからと民間銀行に売却しようとしても買う機関が見当たらないはずだ。なにせFED自身が金融引き締めを行いたい、すなわち金利を引き上げたいからだ。

バーゲン価格でたたき売りすれば売れるがそれでは資金を回収しきれないし...、インフレがどんどん進む。
量的緩和に反対の教授たちもそれがイケナイ理由をここまで明確に説明していない。さすが、藤巻さんである。

市場原理の働かない日本においては、量的緩和では円安は進まない。「百害あって一利なし」の量的緩和に私は大反対だ。どうしても景気刺激を金融政策で行いたいのなら、マイナス金利の採用しかない。これが私の20年近くにわたる主張である。

ドルは金融緩和でレートがすぐに反応するのに。