プロパガンダ 10/21

http://www.fujimaki-japan.com/takeshi/2013/10/post-207.html

しかし、考えていただきたいのは、日本政府が税金をとる相手は日本企業だけではないという点だ。諸外国よりも高い法人税ならば、外国企業の撤退はもちろんのこと、日本名のついた企業も活動をますます外国に移す。日産だって例外でないかもしれない。企業の持ち主である多国籍の株主にはそれが合理的だからだ。
そうなると日本人は仕事を失う。人は自分が働くかお金に働いてもらうしか生きる術はないのに、仕事を失えば日本人はどうやって生きていくのだろうか?経済鎖国時代の発想はもう通用しない。

雇用が無くちゃどうにもならない。
外国企業にはこれまでの国内の利権が通じないという理由で嫌う人たちも多いかもしれないが、高度成長時代じゃないから市場経済をもっと積極的に利用すればいいのでは。

しかし、経済マターはいただけない。「もう作文には意味がない。実行あるのみ」とおっしゃっていたが、安倍政権の経済対策は、精神論、根性論でしかない。

演説を聞いていて「円安にしなければ、そんな政策、何やっても効かないよ」と強く思った。バブル崩壊以降、政府は、何度も何度も、いろいろな経済対策を打ってきたが、ほとんどなにも効かなかった。効かなかったからこそ、この20数年間、名目GDPが大きくならないどころか小さくなってしまったのだ。1000兆円もの累積赤字を作るほどの財政出動をしたのにもかかわらず、だ。

貯蓄したい家計部門と負債を減らしたい企業部門の貯蓄意欲を政府が引き受けちゃって... そのほうが立場上都合がいい人もいて...、政府部門が巨大な赤字を積み上げ、家計部門は(実は幻の
)金融資産を積み上げた。

いずれにしても米国の方が先に出口戦略に入る。したがって、今後、円高が進んでもたかが知れていると思う。円安が進まず、円がこの辺で行ったり来たりしていると、アベノミクスも一巻の終わりで、日本経済の低迷を理由に、円安方向に向かうだろう。

どう転んでもいずれそうならざるを得ない方向に賭けるのが藤巻さん流。


先週の日曜日の日経の記事で

藤巻さんも1日で30億円の損失を出したことがある。

とあったが、過去のプロパガンダや著作では損失のスケールはもっと大きかったような印象をもっていた。

久しぶりのコメント引用でうれしかったが、少し違うところもある。「1日で30億円の損失を出したことがある」とあるが、私が許容されていた1日の損失限度額は30億円より大きかったから、「1日で30億円の損失をしょっちゅう出していた」が正解だ。ただ、つらかったのは30億円を3日続けて出したときである。湾岸戦争勃発の時だ。

なるほど、やっぱり。

プロップ(自己ポジショントレーディング)といって、顧客から預かっている資金(元手)はない。金融商品であれば、どのトレーディングをやってもいいから、とにかく儲けろ。

モルガンの名前(信用)で市場で金を借り、それ元手に先物スワップ・オプションで大きな勝負をする。市場の方向感がしっかりしていないと生き残れない、それを15年間やっていた、と藤巻さんは言っている。