プロパガンダ 7/2

http://www.fujimaki-japan.com/takeshi/2014/07/post-238.html

マネタリーベースや長期国債保有増大を何回、どこまでコミットできるか?の問題だ。今年12月末は増枠する可能性がある。しかしどこかで限界があるはずだ。私は限界に近いと思っている。「まだしばらくの間は大丈夫だ」とおっしゃる方の主張は「国民の財産がすべてねずみ講にシフトするまでねずみ講は破綻しない」とおっしゃっているのと同じである。
最後の最後に行きつく前に、必ずやねずみ講は破綻する。日銀も国債を限界まで買い続けることなど出来るはずがないのだ。どこかでマネタリゼーション(政府が使用する紙幣を日銀がそのたびに印刷して渡す)の思惑が広がっていく。国家公務員の給料日には日銀が印刷機をぐるぐる回して、出来立ての、手で持てば、印刷熱で「あちぃ〜」となるほどのホカホカの紙幣を渡しているという認識だ。そんなに乱発された紙幣など私はいらない。

日銀がバランスシートを圧縮するのは非常に困難そうに見えるが、それ以上に政府の毎年の赤字が無くなる方が困難に見え、結局日銀が「緩和」と称して買うのだろう。早かれ遅かれ市場は疑心暗鬼になる...。

今、市場は、日銀に対して更なる量的緩和を要求している。「消費増税による景気の落ち込みへの対処」として要求しているのだろうが、「さらなる量的緩和」の判断は、そんな次元の話ではないのである。国債市場でマネタリゼーションの認識が広がってしまうか否かの判断の方がよほど大切なのだ。マネタリゼーションだと認識されれば、日本経済は終わりなのだから。

早かれ遅かれ「マネタリゼーション」が市場のテーマになるのだろう、やれやれ。