プロパガンダ 9/10

http://www.fujimaki-japan.com/takeshi/2014/09/post-248.html

円安が進行し始めた。動きは止まらないだろう。1997年には、外為法の改正で個人が海外への投資が可能になったという理由もあるが97年の夏から98年の夏にかけて$/¥は117円から145円に上昇した。今回はそれより激しいものになると予想する。
ただ円安が進むとインフレ率は上昇、景気は回復で長期金利を日銀が抑え込むのはさすがに無理になる。

藤巻さんのロジックは、日米金利差とか長期的円安の確信とかで個人が円を売りドルを買う、そうなるとJGBが売られて金利が上昇するはずだが、

通常であれば、金利の上昇は円安進行を抑えるが、今回の場合は財政破綻懸念による長期金利上昇だから逆に円安を加速させることになろう(財政破綻する国の通貨など誰もいらない)

そうなると個人も円を持ちたがらない。マネタリーベースが大量にあるところ、貸出増、流通速度増は大いにインフレ要因であり円安要因であろうなあ。

予算の赤字は昨年までは国民の預金、増えた国民の資産でファイナンスしていた。しかし、その時代はすでに終わっている。銀行(=国民の資産)はすでに国債を売り越ししている。国に貸し付けた分を回収しているということだ。今は、国の財布で足りない分を日銀が紙幣を刷ることによってファイナンスしている。虚構の世界である。

経常収支の黒字がなくなったということは民間部門には余剰資金が無いということなんだよなあ。

そんな時に無邪気に歳出が100兆円を超える予算を組む政府は信じられない。景気回復の為に、というが財政破綻したら景気も何もない。

第二次世界大戦の時も、開戦1年後以降はこんな感じだったのではないだろうか...。