プロパガンダ 10/29

http://www.fujimaki-japan.com/takeshi/2014/10/post-255.html

量的緩和からの脱却は
?日銀のB/Sの拡張を終了(すなわちテーパリング・量的緩和の縮小)
?B/Sシートの縮小
?利上げ
と進むわけで、私は?以降を「出口戦略を開始した」と考えている。
ちなみに本日(10月29日)のNHKの7時のニュースで「量的緩和の終了」と言っていたが、それは違う。「量的緩和の終了」とは?が完了した時点であり、本日予定されているのは?である。本日は「量的緩和の縮小の終了」と言わなければならない。多くの人が「ストック」と「フロー」を混同している。

重要なポイント。大人は意図的に人の誤解を利用する。

出口戦略の前段階のテーパリングが出来るかさえも黒田総裁は「時期尚早」と言って教えてくれない。日銀には?どころか?の手段も持っていないと思っている。だから答えられない。「時期尚早」としか言いようが無いのだ。出口戦略が無ければハイパーインフレは必至である。それは歴史の教えるところだ。

大人は人の無知を利用する。

米国がテーパリングを出来た(毎月の債券購入量を減らす)のはFEDの代わりに他国政府が米国債を買ってくれるからだ。ドルは基軸通貨だから外国政府が外貨準備として米国債を買ってくれる。

外国人は買ってくれないわ、日銀以外は売り越しているわ、だとすると誰が日銀がテーパリングで購入を減らした国債を買ってくれるのだろうか?こんなに巨額を購入していた日銀が市場から去れば国債価格が暴落するのは自明である。誰が暴落する国債を大量に買ってくれるのだろうか?替りに買ってくれる人がいなくなれば政府は資金繰り倒産である。

だからテーパリングを日銀は出来ないと思う。どうやってテーパリングをするのかと、昨日の委員会で黒田総裁に聞いたらあいかわらず「時期尚早」である。テーパリングが出来なければ日銀の資産は未来永劫に増え続ける。負債も増え続けるということだ。日銀が天から紙幣をばらまき続けることだ。

重要なポイント。藤巻さん以外にこういうロジカルな説明をしてくれる人はいない。